ヒカゲイノコヅチ

草の名前を知る


ツタバウンラン、エノコログサ、イノコヅチ、ヤブガラシ、ヒメツルソバ、ホトケノザ、スギナ、オシロイバナ、オオバコ、コニシキソウ、スベリヒユ、ヨウシュヤマゴボウ、カタバミ、ヘクソカズラ、ナガエコミカンソウ、イヌタデ、ツユクサ…

家から職場までの間に生えているいわゆる雑草と言われる草たちだ。
最寄り駅までは徒歩8分、人通りの多いアーケード外に近い場で、いわゆる自然いっぱいの田舎とは程遠い場所に住んでいる。職場までの20分の間にどれだけの雑草が生えているのだろう?10月の頭に思い立って、木枯らしが吹くまでの1ヶ月間、毎日1つずつ通勤途中に見つけては写真を撮り、植物図鑑で調べ、記録をとってみた。

毎日通っている道には名前を知らなかった草がたくさんあった。たった20分の範囲なのに思っていた以上にいっぱいの草が生えている。狭いと思っている世界は実は広かったみたいだ。草の名前を知って、草の特徴を知ることで、景色の一部分だった彼らが、それぞれキャラクターを持った特別なものに見えてきたのだ。

草じゃなくてもいい。
コーヒー豆の産地と特徴を知るとコーヒーを飲むのが楽しくなるだろう。

普段は景色の一部となっているものに、少しフォーカスを当ててみる。そうすると、狭かった世界が少しだけ広くなる。

サムネイルの草は、イノコヅチ。新芽は癖がなく、おひたしで食べられる。
花言葉は「命燃え尽きるまで」

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