韓国で定着したMBTI、そして思考型Tの試練

皆さんはMBTI、16パーソナリティーズってご存知ですか？

簡単に言えば性格診断で、60問の質問に答えて自分の性格傾向を知るってヤツです。

日本でも少し前に流行したと思うんですけど、もともとは韓国発の流行で日本に輸入された形なんですよ。

そんな韓国でMBTIはもはや定着した様子で、友達や同僚との会話で「君のMBTIなに？」と、まるで血液型を聞かれるくらい普通のことになっています。

そんなMBTIなんですが、MBTIの性格傾向で最近いじられまくってる型があるんです。それがズバリ、思考型のT。

今回は韓国でなぜ思考型のTがいじられキャラになってしまったのか考えていきたいと思います。

そもそもMBTI（16パーソナリティーズ）とは？

実はMBTIとは、Myers-Briggs Type Indicator（マイヤーズ＝ブリッグス・タイプ指標）の略。それをわかりやすくエンタメ化したのが16パーソナリティーズ性格診断テストです。

みんな”MBTI”って言ってますが、正確には16パーソナリティーズのことを指してることが多いです。そんなMBTIをまだやったことがないという方はリンク先で簡単に自己診断できますからどうぞ！

16パーソナリティーズ無料性格診断テスト

MBTIが韓国で人気になった理由は、最初は韓国アイドルがやってたから広まったのが大きいんですが、一番は「わかりやすくて、みんな話題にしやすい」ってことだと思います。

性格を「外向型か内向型か」「思考型か感情型か」みたいに4つの軸で分けるだけだから誰でも簡単に理解できる。

それに一気に流行ったことで、「みんなやってるから乗り遅れるな」みたいな空気があって、そこもMBTIが広がるのを後押ししたんだと思います。

聞くところによると、韓国の職場内ではお互いのMBTIを聞き合って今後の対応について対策を立てるようで……

たとえば「あいつはINTJだから私と相性が悪いんだよね〜」みたいな。
なんと恐ろしい！！

そんな中で特にいじらるのがそう、思考型のTなんです。

MBTIの思考型Tってどんな感じ？

なぜ思考型のTがいじられるのか、まずはTの特性を理解することが大切。
ということで韓国で話題になったこの動画を見てください。

（設定から字幕→日本語字幕を選択してください）

おわかりいただけたであろうか。
つまりT型の人は、感情や共感よりも事実や効率を重視するので情緒的会話ができないし理解できん！という話なんです。

さらに韓国でよく聞く、思考型のTか感情型のFか見分ける方法。

友人「今日は気分が落ち込んでて…パン屋さんに行っておいしいパンを買ってきたの。

F(感情型）：どうしたの？なんで落ち込んでるの？
T(思考型）：おいしかった？どこのパン屋？値段はいくらだった？

感情型のFは友人の感情にフォーカスして落ち込んでいる理由を聞こうとしてるのに対し、思考型のTは情緒的なことすっ飛ばして、パンについて質問しちゃってるんですね。あ〜あ。

じゃあなぜ思考型Tはいじられる？

ただ単に論理的すぎて空気が読めない人…みたいな感じだからいじりたくなるのでは？ここは共感して聞いてほしい！ってところなのに、思考型のTはてんで的外れのことを聞いてくるし、言ってくる。

あと韓国では情（정）という心の繋がりがとても大事なのがあるからかもしれないです。

T型の「感情よりも効率重視」な姿勢が「なんとなく情が感じられない」「冷たい」のようなイメージに繋がり、思考型のTはこんな感じだよね？こんな行動しがちだよね？っていういじりになる。

そしていじられすぎて、思考型Tがデモを始めるってコメディまでできちゃったよ！
T-DAY : T들은고개를드세요 (T達よ、立ち上がれ）

日本語字幕がないので簡単に説明すると、思考型Tの男性がTであることを理由に恋人に振られ、社会にはびこるTへの偏見に不満を抱き社会を変えようとするが努力しても社会の認識は変わらず、最後には……という話。

※ちなみにデモシーンで歌われた曲はTWICEの「TT」。

さいごに

はっきり言って思考型のTだのなんなのは全然重要じゃないんです！
そう、最終的には自分ですから、自分。

はい、ここで勘のいい皆さん。
そうです、あなた。
気がついてますよね。

これを書いている私、INTPの思考型Tなんです。

思考型T、いいじゃないですか……。