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呼吸の話①

 人工呼吸器の話を始めました。
 では、そもそも呼吸って何だ?を、今回話してみたいと思います。

 呼吸とは、一言で言うと「体の中に酸素を取り込んで、二酸化炭素を出す事」です。
 で、その役目をこなす臓器達が、呼吸器です。

 呼吸器は、口・鼻から始まって、気管を通って肺まで通じていて、酸素はそこを通って最終的に肺の末端で血液中に入っていき、逆に二酸化炭素は肺から出ていきます。
 では、その空気の出入りはどうやっているのか?

 まずは、構造から。
 呼吸器の作りとしては、胸郭という、肋骨と横隔膜で出来た大きさの変えられる壺に、肺という風船が入っているような感じです。そして、肺風船の入り口と胸郭壺の入り口はピッタリと密閉されています。逆に、入り口以外では着いて無いです。そして、その間には、基本的には空気がないので、それらは真空パックの袋の如くピッタリとくっついています。
 なので、この袋のどちらかに穴が開くと、2つの間に空気が入って肺と胸郭は離れてしまい、呼吸がし難くなります。
 これが気胸です。
 ケガなんかで外から胸郭がに穴が開いて空気が入ってしまうのを、外傷性気胸。
 何だか分からないけど、肺に穴が開いて、間に空気が入ってしまうのを、自然気胸(もしくは単に気胸)と言います。

 これらが、うまい具合に動いて、肺に空気を入れる訳です。
 その動き方は次回説明します

 看護師さん向けですが、絵があって解りやすいかと思います。
https://www.kango-roo.com/learning/1619/

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