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命を延ばすための治療。具体例

 前回、延命治療は具体的な医療行為ではなく「ただ、命を延ばすだけの意味を持つ治療」だ、と書きました。
 では、具体的に、どの様な医療行為が延命だけの意味を持つ治療になりえるのか?


 答えは、「ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえる」です。

 一つの例。
 点滴に関してです。
 基本的には、末梢の血管、つまり腕とか足の血管からの点滴は、ほぼ水分を入れるだけと思ってもらった方がいいです。
 栄養を入れる効果は、あまりありません。
 
 ここで、いわゆる「老衰」の人に抹消血管からの点滴を行った時はどうでしょうか?
 ちなみに、老衰の診断は難しいので、置いといて、
 老衰の方が亡くなる、過程はざっくり言うとこんな感じです。

  老衰と言われる。
    ↓
  だんだん食べられなくなる
    ↓
  脱水・低栄養となる。
    ↓
  亡くなる。
という感じです。

 では、脱水・低栄養となった時に、抹消点滴で、水分を補った時には、どうなるでしょうか?
 次回、考えてみたいと思います。

 ちなみに、日本で行なっている全ての医療行為は診療報酬点数として、国で決まっています。
 令和4年 診療報酬点数表
https://shirobon.net/medicalfee/latest/

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