フォローしませんか?
シェア
前回、飲み込むこと、すなわち嚥下の話をしました。 今回からは、めでたく食道に入った後、どうやって体の栄養になるかです。 まず、食べ物の通り道、すなわち消化器系の構造と機能です。 食べ物の通り道は消化管と言われているように、口から肛門まで一本の管になっています。 口から物が入ったら、前回話した、嚥下で食道に送られます。 食道は呼吸器系である2個の肺の間に有って、飲み込んだものは、その食道を通って胃まで行きます。 胃と食道は、お腹の中(腹腔)で繋がっていて、
前回、食べる・飲むの第一歩として食べ物・飲み物を認識するという話をしました。 では、次に、 実際にそれがどうやって体の中に入るか?を話してみたいと思います。 まずは『嚥下』というやつです。 嚥下も実は結構な事をやっています。 そもそも、食べ物と空気は同じ場所を通るので、食べ物や水が誤って、空気の通り道に行ってしまわないようにしないといけません。 というわけで、嚥下の流れ。 ①食べ物や飲み物が口に入る。 ②口を閉じたり閉じなかったり、噛んだら噛まなかったりする
前回から、栄養・水分投与について話し始めました。 先ずは、食べる・飲むは、結構難しい事をやっているという話です。 そもそも、食べる・飲むということは、空腹・口渇を感じなければ始まりません。 それを感じるのは、脳の真中下側の視床下部にある、摂食中枢、満腹中枢、口渇中枢なんかです。 摂食中枢・満腹中枢は、空腹や満腹の時に濃度が変動する物質(グルコース、インスリン、脂肪が分解された脂肪酸などなど)の変動によって刺激されます。さらに、脳に送られる胃や腸が伸びたり縮んだりし
さあ、今回は栄養と水分の話です。 人生の最終段階での栄養と水分について、どの様な方法があるのか?どう考えていけば良いのか? 考える材料をお話ししたいと思います、 当たり前ですけど、人間は口から水分と栄養を摂って生きています。 では、どれくらいの水分と栄養が必要か? 厳密に考えれば、体格によっても違うので色々と計算式がありますが、実際のところ、水分や栄養の管理をする時にあまり細かく計算してはいないので、 ざっくり言って ・水分1500〜2000ml ・栄養(