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前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、延命処置となりうる治療の4大巨頭の一つ、人工呼吸の話をします。 まず、どんなものか。 この機械の、目的はただ一つ、 「肺に空気(酸素)を送り込む」 です。 重要なのは、あくまでも送り込むだけ。吐き出すのは本人の力。少なくとも、現在、実際に多く使われている人工呼吸器は、この目的だけです。 で、 人工呼吸器での空気の送り込み方は、大きく分けて2つあります。 ①侵襲的な方法で空気を送り込むもの 侵襲的
前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、どうして心肺蘇生が延命的な治療となりうるか、考えてみます。 まずは、事実 ・心肺機能停止者の1か月後生存率は、若い人も含めて10%前後(高齢者、基礎疾患がある人はもっと低い) ・ある研究では、75歳以上の高齢者で、医療機関外での心停止例の内、1ヶ月後に介助なしで生活できる人の割合は、全体で0.88%。 ・合併症、例えば肋骨骨折は50%くらいに発生。(体感的にはもっと多い) ・救命できても、年齢、基礎疾患(癌、認
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為は、ある程度決まってきます。 今回はその中から心肺蘇生について、お話ししたいと思います。 心肺蘇生法がどのようなものかはイメージしやすいかと思います。 心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器、半自動電気ショック機械)なんかです。 心臓マッサージは、心臓が止まってしまった時、正確には、止まって無くてもポンプとしての機能が無くなって全身に血液
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為はある程度決まってきます。 今回はそれらを分類してみたいと思います。 また、治療には、必要と判断してから実際にその治療を実行するまで、時間的に余裕があるものも、無いものも有ります。 それも、記載します。 遭遇頻度の高いもの 心肺蘇生法(判断時間:数秒〜数分) 人工呼吸器(判断時間:数分〜数時間) 末梢点滴 判断時間:重症度によ