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砂つぶ Ⅱ

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2019年8月の記事一覧

脈拍の届く範囲で

脈拍の届く範囲で

夕暮れ、両隣にひとがいないほど空いている電車で
窓から差し込んだ光を体で受け止める
そういう時間が人生には必要だ
猛スピードで進む車両
わたしは動けず
呼吸だけは確かで

ただ愚直に
生きてくことを知るんだ
目をあけて生きることを
胸にたまった水を
いますぐは取り除かなくていいことを

あまりにひとりぼっちで
ひとと話すとときどき
やはり申し訳なくなって
心のほぐれたやさしいひとになりたい
そのた

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