石島守
これは何でしょう? なんだっけ。
最近、考えているのは、詩を読む習慣のない人たち、いわゆる、普通の人たちに読んでもらえるような、そういう詩集を出したいなあ、っていうこと。 誰でも読めて、読んだらすぐにわかるような、そういうもの。 ほら、詩集ってさ、表紙を見て、題名を見て、やっぱり、読むのやめとこう、って、そういう人、いっぱいいるんだってこと。学んだわけよ。経験でね、それを学んだ。 だからね、そこんところをね、ずっと考えてるわけ。いや、答えは、まだ、わかんない。
「東京の生活史」 この本、とにかく、重い。 トイレで読むのは、けっこう大変。 この本は、 通読しなくても、個々の記事を選んで読める。 その日、その時、読みたい人の言葉を読めるから、本の重さは気にならない。 岸政彦編、筑摩書房。 永く付き合っていきたい本です。
予約が取れないとか、星が付くとか、行列が長いとかは意味がない。二人で過ごす時間、過ぎ去ってしまう時間の質こそが大切なのです。
この店の胡桃せいろは、お客さんが自分ですり鉢のくるみをすり潰して、そこに蕎麦つゆ、そして蕎麦を入れていただく、という。美味でした。
Pain de Campagne カンパーニュ、田舎風パン。しっかりした皮は、よく噛んでいるうちに、小麦全粒粉の豊かな味が口に溢れて、すぐに、ライ麦の香りが鼻にやって来る。中の部分は気泡がたっぷり、甘みもあって、チーズにも、太陽光で干したトマト、蜂蜜、果実や生ハムにもよく合う。
「どんな想いで?」それには答えない。答えられるなら、書く必要も、描く必要も、作ったり表現する意味も無くなっちゃうよ。