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yamabra disk:LAUFEY / Typical of Me
実に落ち着いていて、情感がコントロールされた、大人の女性らしい歌声です。揺れるヴィブラートの余韻と、時には凛とした歌唱で、もうあっという間に彼女のファンになってしまいました。こういうしっとりとした歌い手を求めていたように思います。
Laufey(レイヴェイと発音するらしい)は、レイキャビク出身の中国系アイスランド人。アイスランドと中国のハーフとういうことです。チェリストであり、シンガー・ソングライターでもあり、4歳にしてピアノとチェロの勉強を始め、15歳のときにアイスランド交響楽団のチェリストとしてソロデビューしたという、驚くべき才能の持ち主です。現在はバークレイに在学中で、ボストンを拠点に活動しているらしい。本作はそんな彼女のデビューEPです。
楽曲も素晴らしいのです。エバーグリーンにすらなり得るのではと思わせる、美しく嫋やかな旋律は1曲を除いてすべて彼女の手によるもの。ノスタルジックでジャジーな感覚は、幼少の頃からクラシックのみならず、父から教わったジャズを聴いて育ったからなのでしょうか。
チェロやギターでの弾き語りも素晴らしいし、ちょっと物憂げな雰囲気も好ましい、この上なく魅力的な音楽家です。
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