yamabra disk: HELGE LIEN | KNUT HEM / Villingsberg
これはある方がブログで紹介していた作品です。僕は北欧の音楽には詳しくないのですが、Helge Lien(ヘルゲ・リエン)はノルウェーが誇るジャズ・ピアニストなのだそうです。あっ、皆さん知ってるんですね。本作はそのHelge Lienと同国のドブロ/ワイゼンボーン奏者、Knut Hem(クヌート・ヘム)のコラボ作品で、本作が2作目です。
Knut Hemも(もちろん)彼の音楽も存じ上げなかったのですが、ドブロやワイゼンボーンってアメリカーナで使われる楽器ですよね。だからこれジャズとアメリカーナの共演というわけです。
ほとんどがKnut Hemの楽曲ですが、トラディショナルな響きの懐かしい旋律から、二人の競い合うようなアクティブな曲想まで、ジャケットが体現しているように二つの波紋が重なり合い干渉し合い、また新たな波紋が生まれるような美しく映像的な音像です。Helge Lienの端正なピアノ、そしてKnut Hemのノスタルジックなスライド・ギターが、繊細でいて壮大で清冽な作品を創り上げました。
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