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yamabra disk: Ítallo / Tarde no Walkiria

あの、僕の感覚としてはこのジャケットはちょっと、と思うのですが。あくまでも僕の個人的な感覚です。でも、このジャケットの印象からこんなに素敵な音楽が流れてくるとはちぃっと想像し辛いのではないかと思います。

本作はブラジルはアラゴアス州出身のシンガー・ソングライター、Itallo Franca(イタロ・フランサ)の3枚目のソロ・アルバムです。残念ながら僕は、前の2作は聴いておりません。アラゴアス州っていうのはバイーア州からさらに北の海に面した、北東部に属する地域です。ですからノルデスチ的な香りも残している音楽です。Djavanの出身地ですよね。

エレクトロニカを中心として他のアコースティックな楽器などと共存するサウンドメイク。ちょっと実験的な部分もあるのですがうまく調和していて、もちろん全く難解ではなく、人懐っこい歌声と優しく暖かな、陽だまり的な音楽性です。洗練されているようでいて、ちょっと素朴でいなたい感じも残していて、なかなか微妙な感性を感じさせます。

僕的には率直に言って全曲を手放しで素晴らしいとも言えない部分はあるのですが、それ以上にパラダイス感のある素敵な楽曲が多くて、とても良いアルバムだと思います。




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