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yamabra disk: JUAN FERMIN FERRARIS / Jogo

後悔して止まないことがあります。それは2020年Juan Fermin Ferraris(フアン・フェルミン・フェラリス:ピアノ、歌、作曲)率いるCribasが来日した時、まだ現在のコロナの状況が始まる以前に山形公演のお話を頂きながら、彼らの音楽をこよなく愛していた僕でしたが、人数的に十分な世話が難しいと考えて、公演を受けなかったことです。実際彼らが来日した頃にはコロナが猛威を震い始めていて、もし公演を受けていたとしても実現できたかどうかすら怪しいのですが。

本作はJuan Fermin Ferrarisの2作目となるソロ・アルバムです。フォーマットとしてはDiego Amerise(b.)、Pablo Bianchetto (dr.)とのピアノ・トリオ。でもスタンダードなジャズのピアノ・トリオとして聴いたのではこのアルバムの素晴らしさは理解できないだろうな、と思います。


本作で彼はあの特徴的な声の、あの柔らかな歌を歌っていません。しかしその代わりにピアノからあの歌声が聞こえてくるようです。このメランコリックでノスタルジックな旋律と演奏は、Juan Fermin Ferrarisらしい、彼ならではの純粋な歌心で貫かれているではありませんか。聴くものをハートを暖かくしてくれるような、ピアノ・トリオの傑作です。


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