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コロナがおわったら、よんじゃいます? -その2:男性アーティスト編


前回(女性アーティスト編)に引き続き、コロナ禍収束後に山形に招聘したいアーティストを挙げてみます。今回は男性アーティスト。ただ単に招聘したい、という願望のみではなく、小編成での公演や移動が可能で、大きなホールをいっぱいにできる超ビッグ・ネームではなく、それなりのギャラで、そこそこの集客で勘弁してくれそうな、我々でも実現可能と思われるアーティストを選んでいます。前回同様、もちろんその音楽に惚れ込んでいて、本気で生が聴きたいアーティストであることが絶対条件です。今回は4人の男性アーティストの4枚のアルバムを、試聴リンクを付して紹介します。

🇧🇷 ALFREDO DEL-PENHO / Samba Só 
ラパ地区を代表するサンビスタ、アルフレッド・デル・ペーニョの弾き語りによる作品。衒いのないまっすぐなサンバです。自曲を中心に、ジョイスやゼリア・ダンカン、ネイ・ロペス、シコ・セザールなどとの共作を収録。伝統的なサンバのマナーにのっとった楽曲の中に、彼らしい新しさを交えながら、堂々とした真っ直ぐな歌声と、流麗で粋なセッチ(7弦ギター)の響きが、サンバという音楽の持つ伝統と、底力を信じさせてくれます。

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🇧🇷 MESTRINHO / É Tempo Pra Viver
ブラジル音楽を聞きたい、っていう人たちに、なかなか興味を持ってもらえないのがフォホーです。この種の音楽の持つ土煙が舞い上がるような素朴さは、もともとブラジル音楽が、垢抜けた音楽であるという視点の人には難しいです。そんな時聴いてもらうのが故ドミンギーニョスの音楽なのですが、残念ながらもう世にいない。そんなフラストレーションを、晴らしてくれたのがこのメストリーニョ。メロウで洗練されたフォホーです。小編成あるいはソロも可能かな〜と。

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🇦🇷 EDGARDO CARDOZO / Las Canciones Del Muerto
実力的にも魅力的な音楽性も、アギーレやアカセカ並に評価されるべきアーティスト、エドガルド・カルドーゾのアルバムです。活動休止中(?)のプエンテ・セレステの主要メンバーでもあります。ほぼ全編ソロによる弾き語り。キレッキレのギターの恐ろしいほどの独創性。フォルクローレの香りを残したユニークな曲想。そして伸びのあるハイ・トーン。弾き語りと言う形でありながら、美しいだけではない、形容しがたい凄みがあります。ビッグネームだけど、ソロならなんとか出来るかも。

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🇦🇷 RODRIGO CARAZO / Octógono
コルドバ出身のシンガー・ソングライター、ロドリゴ・カラソ。どこまでも美しく、繊細で、そして親しみやすくもありますね。旋律の面ではフォルクローレの色彩は薄いけれど、リズム面ではしっかりフォルクローレの香りを残しています。で、この人の場合はやはり歌声でしょう。この優しく柔らかいハイ・トーンは、とても魅力的です。この人あたりはソロでもいけるし、呼びごろでは無いかな〜。

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このコロナ禍がいつ終息するか、海外からの(特に南米)アーティストを安心して招聘できるのはいつのことか全く不透明ですが、実現できる日を楽しみに心待ちにしましょうね。

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