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かっこいい音楽。 その6。

かっこいい音楽、その6は60-70年代の音源をセレクト。ソウル/ファンク系の音源を中心として、ジャズ、ブラジル、ロック・ステディー、そしてアフロまで、基準はただ僕が「かっこいい」と感じたという、極めてあやふやなものです。

この時代の音楽はさまざまな方向性であっても、各々が創造的で個性があって、何度聴いても思わず「かっこいい〜〜」って言ってしまいます。あまりたくさんのディスクを紹介しても聴く気にならないと思うので、今回は10枚だけにしました。各々に簡単なコメントを付しています。

今までの「かっこいい音楽。」はマガジン(←クリック)にまとめてあります。よろしければそちらもご覧ください。




Afro-Blues Quintet Plus 1 - New Directions In Sound

LAで活動したラテン・ジャズ・コンボの、1966〜1970までの音源を集めた2004年の編集盤です。ジャズをベースに、ラテン、ブルース、そしてアフロのリズムを取り入れた独特な音像。ヴィブラフォンを中心にしたサウンドは、ホットでありながらクールなテイストがかっこいい。


Azymuth - Demos (1973-1975), Vol. 1 & 2

Azymuthが1stをリリースする以前、1973年から1975年までの未発表音源集。当時はあまりに先進的であったため、お蔵入りになったらしい。しかし今の耳で聴くととてつもなく良いです。実験性、即興性に溢れ、そこがスリリングで、グルーヴしていて、実にかっこいい。


Bill Withers - +'Justments

Bill Withersの1974年、3作目のスタジオ・アルバム。後年のアルバムのように超メロウではないので地味ではあるけれど、ストレートにシンガー・ソングライターとしての彼の魅力を伝えている移行期の傑作です。いかにも、ではないところがむしろグルーヴを感じさせます。


Curtis Mayfield - Curtis

まあこれはCurtis Mayfieldのデビューアルバムにして大名盤なので、皆さんご存知ですね。僕は先に後年の作品を聴いて、後から1970年リリースの本作を聴いたのです。彼のアルバムとしてはむしろ地味目と言えるかもしれないが、よりファンキーで荒削りな感じがとってもかっこいい。


Gladstone Anderson - Glad Sounds

スカタライツのセッション・ミュージシャンで名ピアニストの、Gladstone Andersonと、ロックステディの最重要ギタリスト、Lynn Taittとによる1968年作。ロックステディー・インストの傑作です。緩いからこその味わい深〜〜いかっこよさ。


Little Beaver - Party Down

Little Beaverの1974年のアルバム。もちろんソウルフルなアルバムなのですが、ファンク、ソウル、R&Bなどの要素が溶け合い、リズムが立ったキャッチーなトラックが並ぶ、ダンサブルな作品です。僕はLittle Beaverはこのアルバムしか知らないけれど、これはかっこいい。


The Peddlers - How Cool Is Cool

The Peddlersは1960年代から1970年代にかけて活躍したイギリスのグループで、本作は彼らの1971年のアルバムです。ソウル、ジャズ、ポップを彼ららしく融合し、ユニークでグルーヴのあるトラックが多く収録されています。ヴォーカルもオルガンもとてもかっこいい。


Rail Band - Rail Band

Rail Bandはマリのバンドで、アフリカの音楽シーンで非常に重要な存在らしい。本作は1973年のアルバムで、この時期のバンドのリーダーはSalif Keita。彼らの音楽はマリの伝統的な音楽スタイルにジャズやラテン・アメリカの音楽の要素を取り入れた独自のもので、とてもかっこいい。


Ramp - Come Into Knowledge

本作はジャズ、ソウル、ファンクの要素がブレンドされた、1977年の傑作です。RampはRoy Ayersのプロデュースにより結成されたバンドで、このアルバムは彼らの唯一のスタジオ・アルバム。グルーヴィーなリズムセクション、心地よいキーボードやヴィブラフォンがかっこいい。


Weldon Irvine - Sinbad

Weldon Irvine(ピアニスト、作曲家)の1976年の名作です。Stevie Wonderの「Don't You Worry 'Bout a Thing」とMarvin Gayeの「What's Goin' On?」のカバーを収録。芳醇なハーモニー、グルーヴィーなリズム、そしてIrvineのメロウなキーボードが最高にかっこいい。


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