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yamabra disk:LEOPOLDINA / Semente Crioula

Leopoldina(シンガー・ソングライター)、久しぶりのアルバムですね。新世代ミナス勢の一人として注目を浴びる存在でしたが、本作では大分違うところに辿り着いた感じがします。

タイトルは「クレオールの種」。さまざまな国からの移民によって構成されるブラジルにおいて、そこで生まれ育ったクレオール世代を意図したタイトルにこのアルバムの音楽性は自ずと主張されていると思います。

まず伝統的なタンボール・ミナスを洗練されたアレンジで聴かせる一曲目、"Amor de Nana"から、新世代ミナスのとんがった先進的な音楽とは違う、ほっこりと暖かい素朴な幸福感を感じさせます。


ノルデスチやミナスなどブラジル音楽の伝統的な部分と、多国籍的な音楽的要素、ミナスらしいユニバーサルでポップな方向性とがミクスチャーされた、陽だまりのように色彩豊かな音楽です。そして何よりLeopoldinaのフェミニンで暖かい歌声が、暖かく豊穣で、この上なく心地よい時間与えてくれます。


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