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yamabra disk: LETIERES LEITE & ORKESTRA RUMPILEZZ / Moacir de todos os Santos

率直に言って、僕は結構根にもつタイプの人間なので、随分前に本作の元となっているMoacir Santos(モアシール・サントス)の傑作"Coisas"について、ある人から言われたことを忘れていない。その人曰く「このアルバムはちょっと難解だから、君にはどうかなぁ〜、わかるのぉ〜?」って。まあ"Coisas"を徒に難解だと主張するあなたの方がどうかなぁ〜、って思ってましたけどね。

さてこのアルバムは僕なんかには到底理解できないであろうその"Coisas"(←しつこい)をLetieres Leite(レチエレス・レイチ)が解釈した作品です。バイーア出身のマエストロ、故Letieres Leite(編曲家、パーカッショニスト、サックス奏者:1959.12.8– 2021.10.27)と彼の率いるアフロ・ブラジリアン・ラージアンサンブル、ORKESTRA RUMPILEZZによる生前最後の作品。

本作は"Coisas"の持つユニークな旋律やハーモニーに、ORKESTRA RUMPILEZZによる渦巻くような怒涛のオーケストレーションと、腹の底に響くようなバイーアらしい躍動するアフロ・ブラジルのリズムとで新たな息吹を吹き込んだ、強靭にして原色の色彩感をもたらしてくれる、心が躍るように圧倒的で立体的な作品です。Letieres Leiteの編曲がまさに「神」と言えましょう。ゲストにCaetano Veloso。


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