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yamabra disk: FREDERICO HELIODORO / The Weight of the News

 このアルバムと直接関係ないけれど、ご存知の通りFrederico Heliodoro(フレデリコ・エリオドーロ)はミナスのシンガー・ソングライター、Affonsinhoの息子。来日して山形でも公演する話もあった。結局それは実現しなかったけど、その息子はミナス新世代を代表するベーシストであり、今や八面六臂の大活躍で。便利な性格の僕はそれだけでFrederico Heliodoroを心情的に応援している。

しかし僕なんかが応援しなくてもFrederico Heliodoroはもはや、新世代ミナスを代表する音楽家の一人だ。Antonio Loureiroをはじめ、新世代ミナスの作品はもちろん、Kurt RosenwinkelのCaipiやLouis Coleのツアーにも参加し、もはやミナスを飛び越えてブラジルの次世代を担うベーシスト/シンガー・ソングライターと言って良い。

本作も素晴らしい。参加メンバーは、Antonio Loureiro (perc., dr., p.)、Thiago Rabello (dr.)、Felipe Continentino (dr.)、Louis Cole (dr.)、Pedro Martins (g.)、Kurt Rosenwinkel (g.)、Aaron Parks (p.)など。

複雑に入り組んだスリリングでスペーシーなサウンドは、音の洪水的ではあっても、独特のポップ感覚や彼の手による親しみやすいメロディー、そして父親譲りの柔らかい歌声とで、ミナス的な浮遊感や陽だまり的感覚も横溢する、極めてユニークで高度でありながら、とても親密な音楽でもあります。



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