Luka Kuplowsky / How Can I Possibly Sleep When There is Music
トロントのシンガー・ソングライター、Luka Kuplowsky(ルカ・クプロフスキー)のアルバムです。10年くらい前だったでしょうか、一時期トロント・インディーズが大きな注目を集めた時期がありましたが、それ以降もトロントから素晴らしい才能が斬新な音楽を届けてくれています。
このLuka Kuplowskyの音楽は、基本的にフォーク、ジャズ、インディーロックの要素を内包した音像ですが、彼の朴訥で語りかけるような柔らかなボーカルスタイルと美しいメロディーは、聴くものをリラックスせしめるものです。トロントのバンド、Berniceのメンバー、Felicity Williamsの艶っぽい歌声もとても効いているし、Anh Phungのフルートも独特の磁場の形成に大きな役割を担っています。
本作は大愚良寛(江戸時代後期の禅僧で、詩人、歌人、書家)の禅仏教詩からインスパイアーされたとのことですが、大愚良寛の詩とか言われても僕はさっぱりピンときません。しかし「間」を感じさせる独特の穏やかなサウンドにはそういう部分の影響をあるのでしょうか。
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