N中等部のオンラインガイダンスが始まった話

緊急事態宣言が発令されて1週間。

無職(!)になった私は1週間経って、時間の感覚が随分ゆっくりになりました。

以前はどれだけカツカツのスケジュールで動いていたのかが今ではよくわかります。

この一週間敢えて仕事(音楽)のこととは無縁な生活を送ってみました。

しかし気がついたら歌っていたり、レッスンの夢を見たり、あの子はちゃんと練習してるかなあ。あの方はお元気かなあ。あの曲はもう一度最初からやらないとなあ。発表会のホールは一応おさえたほうが良いだろうか……などなどふとした時に寂しくなりました。

思えば音楽から1週間も離れたことなんて今までなかったなぁ〜。あとやっぱりピアノは弾かなきゃいけなかった(泣)色々な気づきのある1週間でした。

さて、休校中の皆さんは今、一体どのように過ごしているのでしょうか?

中2の息子は、昨日からN中等部のガイダンスを1日2回受けています(本当は一昨日からだったのに、私の勘違いにより初日忘れてしまいました^^;)

N中等部とは、N高校を運営する角川ドワンゴ学園が昨年の4月に開校した「プログレッシブ・スクール」です。

あくまでフリースクールという位置付けで、一条校(公立か私立の中学校)に在籍したまま通うというスタイルで東京に2校、大阪に1校の3校舎でスタートしたものの反響が大きく、各地から通学する生徒が続出。ちなみに息子の仲の良いお友達は新幹線で(!)通学しているそう。今年度からは通信制も開設されました。

https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/5597.html

※この学校に出会った経緯や救われたこと、受験のこと、通いはじめてからの感想など…詳しく話し始めたら膨大な文章になってしまいそうなので(笑)今回は一旦置いておきます。上はN中等部が発表されたときのN高校の記事です。ご興味のある方はリンクからご覧ください。

N中は元々、入学時に指定のMacBookを購入してPCで授業をするというスタイルでしたので、まだ全国の学校に休校のお達しが出るよりも前の2月、いち早く通学を休止してZoomを前倒し導入・オンラインでの授業に切り替えました。今考えても本当にさすがでした。そして今や再ブレイクしているとうわさのビリーズブートキャンプも昨年から取り入れており、1月にはなんとビリーさんご本人を招聘したりと(!)N中運営の先見の明には驚かされるばかりというか、傍から見ていて常に10歩先くらいを行っている感覚の学校です。

本来であれば今週から通学が再開するはずでしたが、こんな状況ですので、通学は夏休みに振替となりました。

しかしそこでただ放っておかないのがN中等部。代わりに「オンラインガイダンス」なるものを午前と夕方の2回行ってくれています。昨日はときどき様子を見ていたら、先生方の自己紹介やマインドフルネスの授業などが行われていました。

そしてどうやら先生方も在宅勤務のご様子です。

毎日家にいるとどうしても時間にルーズになり、昼夜逆転しがちです。私も以前から、学校へは行かなくてもいいけど必ず朝には起きて夜には寝る、というルールだけは課していますが、そういう意味でこのガイダンスがあるだけでとてつもなく有効だと思います。

2~3月のZoomでのオンライン授業の時は、いつも通学している時間内は繋ぎっ放しにしてN予備校をやっていたのですが、ガイダンス期間中は1日2回繋げばいいようです。

なので昨日は合間に散歩へ行き、N中へ提出する書類を本人と一緒に郵便局で出しました。今日はこれからたこ焼きパーティーをしてまた夕方に繋ぐ予定です(笑)

時代は変わりました。学校へ通えなくても先生に、友達に会える時代になったのです。

昨日散歩に出たときは、暇を持て余した子供達が連れ立ってたくさん公園へ行っており、ぴったりくっついてゲームしている姿を見かけました。え、濃厚接触じゃん。

もちろんリアルに友達と遊べたらそれがいちばん楽しいでしょう。でも、今はそんなことを言っている状況ではありません。

元々息子はオンラインで友達とゲームをするのが好きで、ある時「家近いんだから遊びに来てもらってやればいいじゃん」と言うと、「一緒にいなくたって同じくらい楽しいんだよ」と言っていました。そしてその気持ちは正直なところ未だに、仕事で人と接するのが生きがいである私には理解することが難しいです。

それでも、今は息子のスタイルでいることが正解なのです。

オンラインで何かするということは、既存の学校では中々難しいかもしれません。とくに公立には。

予算だってあるでしょうし、先生方が使いこなせるまでには時間がかかるかもしれません。

でも、意外と子供達はちゃちゃっと出来ちゃうし、すんなり受け入れられると思うんですよね。フォートナイトなんか見てても、小学生中学生ものすごく多いですし(switch勢のほうが多いかもしれませんが)

ちなみに上の息子の塾も先週ようやくオンライン授業になりました。それまでは、春期講習なんて行かせていいのかな〜辞めさせようかな〜などと思いながら通わせていましたが、学校がお休みなので受験生にとっては…とくに自宅学習の苦手な子はこの時期何もしないと致命的に遅れを取ってしまいます。受験にしろ部活にしろ何にしろ、子供達にとってこの3ヶ月はものすごく大きかったのです。

誰もが平等に教育を受けられるのが公立の学校の使命であるならば、この状況で私立や民間との差に目をつぶっていて良いのでしょうか?課題を出して放っておけば良いのでしょうか?この機会に、自治体には真剣に導入を考えてみて頂きたいな〜と思います。

まぁ、そんなこと言っている自分自身、

オンラインピアノ教室が流行り始めているこの流れに疑問を感じ、なんでもかんでもオンラインでできるわけがないんだよ……いや、この際、音だとかは妥協して進度を見るだけでも利用すべきなのか?などなど、今日も答えが出ずに揺れる毎日を過ごしているのであります。。

最後に、N高等学校・N中等部で使用している「N予備校」が現在は全国の学生のために無料で開放されています。他にも自宅学習の方法がいくつもあるようです。ぜひ検索してみてはいかがでしょうか。