通報と私
何の話をしようかなあといつも考えているんですが、今日は警察に通報した話をしていこうかと思います。
私は警察に通報した事が過去2回あります。
幸い死なずにこうしてピンピン元気にしていますが、私としては普通に生きているつもりなんですが、気付けばトラブルから向かってこられるので、いろんな目にあってきました。
前提。
当時の私は父親が亡くなり、祖母と兄と私の三人暮らしていました。
祖母の世話(半介護)や家事全般は私が行う以外、生活はほぼ放任でした。
家の事をしているのでバイトはできませんでしたが、お金が家から出る(父親の遺族年金以外に、祖母の持ち株の配当金などで裕福だった)ので、同世代に比べてかなり生活に自由がききました。
お小遣いという言うより、生活費として自由にできるお金を貰っていたという感じの時期でした。
ある日の事
その日は女友だちと遠出して遊びに行きました。
女友だちが車を出してくれたので、終電を気にせず遊んでため、時刻は夜と言うか深夜に及びました。
女友だちの車で家から数百mほどの距離にある大通りにおろして貰い、そこで別れました。
大通りから側道に入り、夜道を一人で歩いていました。
家は側道を数ブロック歩き、角を曲がったところにあります。
近隣の通学路でもあり、街灯も多い、見通しの良い、何より歩き慣れた道でした。
暫く歩いていると、後ろから原チャの排気音がしました。
白線が引かれただけの歩道を歩いていたのですが、丁度角を曲がるあたりに差し掛かる所でしたので「私邪魔かな?」と道の端に寄りました。
その瞬間、後ろからガバアッと抱きつかれました。
咄嗟の事にびっくりしてしまい、無抵抗状態でいたら、そのまま股に手を突っ込まれました。
しかし当時私はワンピースにジーンズを重ね履いていたので、股に手を突っ込まれたとしても、そこには硬い生地のジーンズです。
一応こう、直接的な被害はなかったが、それでもジーンズごしに股をさわさわとされました。
はっきり言って気持ち悪い事この上ない。
そのあたりで我にかえり、すぐ様全力で暴れたので、原チャの痴漢男性(フルメットでかなり大柄)は私から離れました。
離れた瞬間飛び退き、守りを固めていましたが、原チャの男は排気音を吹かせながら、ゆっくりとこちらを振り向きつつ原チャを発進させ、すぐそこの角を曲がって逃げていきました。
一応ナンバープレート見ようとしましたが、何かでこう目隠しされていたので、確認できず、後でこれが確信犯で痴漢だと察しました。
原チャ痴漢男性は角を曲がって逃げていきましたが、戻ってこられたらたまらないので、私は近場のマンションのエントランスに逃げ込みました。
今みたいにオートロック式ではない、昔ながらのマンションエントランス、しかしここで立てこもっても不安は拭えません。
家は目と鼻の先と言えばそうですが、まだ数十m歩きます。
それまでにさっきの原チャ痴漢男が戻ってきたら?
急にゾッと恐怖が襲ってきました。
そこで思い出したのが携帯電話(二つ折りの携帯電話)の存在です。
当時は「携帯電話で通報できる?」とちょっと懐疑的でしたが、普通に携帯電話から警察に通報できたので、そのまま110をコールして、通報しました。
通報しました
しかし通報したのはいいのですが、何をどう言えばいいかとなりました。
オペレーター「どうなさいましたか?」
私「痴漢にあいました!」
オペレーター「今どちらにいらっしゃいますか?」
私「え、あの、その、えーっと、マンションの……(今更ながらにパニック)」
とまともに受け答えできなくて、我ながら本当に怖かったんだなあとなリました。
なお、その後何とか現在地を伝えたところ、パトカー一台、自転車の警察官の方が複数名着てくれて、逆に恐縮したのを覚えています。
その場で簡単に事情を説明し、その後パトカーに乗って警察に行って被害届も出して受理はされましたが、結局犯人は捕まりませんでした。
手慣れてて常習犯と察せられました。
今更ですが、痴漢は本当に厳罰にして欲しいと思いました。
個人的な蛇足。
この話もJD時代の出来事で、当時の彼氏(元カレ裁判話)にも心配されたり、逆に不用心だと私がキレられたりしました。
しかし何とかこうやって生還して、啓蒙と記録のために周知したら「何でこうしなかったの?」って言われるんですよね。
それが純粋な疑問からくる発言であったとしても、言われたこちらは一瞬責められてると錯覚して受け取ってしまい、怒りや悲しみが湧きます。
今はもう認知差仕方ないなあと理解しているのですが、私は被害者なのに何で私が責められるの?となったものです。
一番は痴漢なんてする犯罪者が悪いのですから!
そして更に、何かこのような痴漢などの被害にあった話をすると、「反撃してやれ!」ともよく言われるのですが、渦中にいるとショック過ぎて、普段できる当たり前の事すらできなくなるこで、とっさに反撃なんてできません。
回避すら危ういです。
私は平時なら法の鉄槌を!正当な反撃を!!ってなる戦闘民族なんですが、それは平時だからこそであり、今回のように痴漢被害にあった一瞬にそんな咄嗟の反撃は無理だなとやりました。
びっくりしたりして、状況把握で手一杯になるんですよね。
だから平時になるまで何とか生きて(逃げて)、その時にまだ反撃できるのであるば、持てる労力を使って法に則って反撃(通報)などをしているわけです。
場慣れている私ですらこれなので、普通の人なら泣き寝入りするのも頷けるというものです。
命があってよかったが一番だから、被害にあった事がない人との認知差だなあって毎回よく思います。
そんな蛇足でした。
痴漢アカン!
後警察は携帯電話で通報してよし!
そんな話でした。
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