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(15)桑の葉染めと谷興し

昨夜はあまりにも疲れて話しの途中でアップしてたし文字も間違ってた。
朝から桑の枝を剪定して葉を摘み、摘んだ葉を煮て染料を作って染めと媒染を繰り返す。じゃぶじゃぶと水を流して洗う。図書館が再開し借りてきた資料を見ながら、私は色々な染色をしたいのではなくて庭にあるもので出来るものを作りたいんだなと考えてたら、そこのモノを生かしたいっていうのはつまり町興しじゃないかと思った。そうか、私は谷興しをしていたのか。春から蕗を摘んだり花の香りを集めたりしているが自給自足とは何だか違うと思っていた。

木綿と麻とウールを染めて色がしっかり入っていたのは麻とウールで鉄媒染液を使ってグリーングレー、カーキ色になった。麻のエプロンワンピースは刺繍は木綿糸なので刺繍部分だけ色が薄くなって雰囲気がでている。毛糸もワンピースも好きな色合いになって、いい色が出せてほっとした。

昨日20時ごろ早目に寝たかったのでもう片付けようと思っていた時ベルが鳴った。玄関でMが何か食べれるものはあるかと言う。呆然としながら作り置きの肉そぼろのうどんしかないけどいい? こういう時は電話かけてからにしてと答える。冷凍の鳥レバーペーストの最後のひとつと蕗のピクルス、スープに夕飯の残りの炒め物を添えると夕ごはんっぽくなった。最後の染め作業をして片付けをして私もコーヒーを飲みながら、仕事が終わらないのだとMが話す。好きな事とはいえど一人で進めていく作業はやっぱり大変だな。ちょうどいいので私のしいる事は谷興しらしいと話すと、そうだねと当然のように肯定された。自分だけ分かってなかったのかもしれない。

今日は一日眠かったと仕事を終えて歩いていたら小雨だったのがみる間に土砂降りになったが、電車を降りてみると傘は誰もさしてない。歩いていると通りにスーパーの袋を手にさげたMが立っていた。まだ仕事が終わらないのだと言う。今夜は新月だし今日は夏至だから、もう今日は仕事はしないで早く寝た方がいいよと話して別れた。坂を上るにつれて雨がポツポツ落ちてきてすぐに打ち付けるように雨音を立てて降ってきた。家に着くとポストに選挙公報が入っていて、猫たちは腹ペコだ。

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