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(7)アヤメ染め2

雨が止んでいる。境の柘植がかなり酷い切られ方をしていたので、そろそろ剪定されそうな榊の枝を自分で切ることにした。表面だけをバサバサと切られた木は痛々しい。お隣のご主人はうちの猫が迷子の時も心配してくださって親切な方で庭もきれいに整えているが、隣家との境木は興味がないらしく単に揃えるだけの切り方なので、それが嫌なら私がするべきだ。切られすぎで弱って病気になったのを私がいつも手当をしている。心なしか榊の木もしきりにアピールをしている。ちょうど終わったところで雨が激しく降ってきた。

アヤメ染めした布にアイロンを当ててみた。酢で揉み出している染液は酸性で、アントシアニンは酸性で赤く発色する。アルミ媒染でブルーになるはずがかなり緑がかっているのは、媒染液が強すぎたということかもしれない。昨日は夢中で気づかなかった。ソニアリキエルのスカーフはかなり黄ばんでいたせいもあってブルーグリーンになり、お茶の葉でタンニン下染した木綿糸は空色の青に染まった。白絹のスカーフは落ち着いた青、インドシルク?はかなり痛んでいたから酸性で染めるのはもうやめた方が良さそうだ。鮮やかに染めるのはどれくらいの花がいるのだろう。


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