未来人がいないのは、未来がないから

タイトルの通り、未来人の存在が分からないのは未来がないのではないかと考えることがよくある。これを考えたのは今から十年近く前になるけど、最近になってさらにありえるなあと思い始めている。

宇宙について理解できるのだから人工知能が宇宙について解明する可能性はいくらでもあるからだ。だとするとタイムマシンのような技術が出てきてもおかしくない。
人間が地球を変えたように、今度は宇宙を変える技術があるなら、理解はできなくても、完成させることは可能なんじゃないかと思う。

人工知能だから人間の心を理解させようとしているが、そもそも人間の心を理解する必要はない。道徳心をどこかに置いて発展する中国を見れば、人の心がどれほど無力か思い知らされる。「旅行をしたい国はどこか」と聞かれたら中国は嫌だと思う人も、「冒険をしたい国はどこか」と聞かれたら中国と即答する人は多いだろう。

だとしたらなぜ未来人に会えないのかという疑問は、単純にタイムマシンが出来ないからではなく、もっと色々な要因があるだろう。

人は協力しあって、話あって生きてきた。人生をいくらか幸せにする方法というのも見えてきた。それを全部人工知能がやると、人間が必要なくなる。それでも幸せなら子孫を残す必要が全くなくなる。たくさんの人がゲームしているのと同じ理由で人工知能が使われると、子孫を残したいという欲求がなくなる。ゲーマーにあまり性欲がないのだから、当然だと思う。

「自由にしていいよ」と言われると何をしていいのか迷う人が多い。そして人工知能がもたらす究極の自由は、これから何百年も続くと知ったなら、あえて子供を残す人はいなくなる。発展させる必要がないのだから、子供も必要ない。

逆に、幸福を維持できるわけでもない。感覚遮断実験での結果は、人間からストレスを極限まで取り除くと、自らストレスを生み出し発狂するというものだった。人間はストレスがないのもストレスに感じる、繁殖に特化した動物だ。

知能が発達した先には知的謙遜もある。自分がいかに小さな人間かを学び続けるのは、人間にとっても苦痛であるように感じてしまう。

多分、22世紀はないと思う。だとすれば、できるだけ苦しくない形で、日本でそうしてあげたいな。

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