【信濃素晴移住の記】やっぱり御代田かな。編

土地選びにかけた時間は短かった。
夫に関してはすべての現地を見て回ることができなかったけれど、私が当時まだ専業主婦で暇を持て余していたこと、また育った環境により土地や建築関係の知識があったということで、はじくものは潔くはじいて目当ての土地をスムーズに絞り込むことができた。

ぶっちゃけ男女二人で見に行ってしまうと、あゝでもないこうでもないって纏まるのに時間がかかるので、目処すら付いていない時点での現地視察に関しては、どちらか一人で出向くというのも大いにアリだと思う。

私たちがスピード感を持って動いたのも、移住者増加傾向の現状あって。実際、チェックしていた幾つかの物件はこの一年間であっという間に売れてしまった。

私たちが天秤にかけた物件は二件で、軽井沢町と御代田町に分かれた。頼りにさせて頂いた不動産屋さんのお二方は、どちらも親切丁寧なお仕事をされ、とにかく熱意がおありだった。毎回お会いするのが気持ちよく、人として出会えて良かったなと今でも考える。

いよいよ土地の二択を見比べた時、私たちが御代田を選んだ際の視点としては下記の通りだ。

・利便性
・土地の価格
・固定資産税金額
・浄化槽の設置有無
・防火指定区域
・ハザードマップ

勿論、軽井沢町でも生活物資は潤沢に整うのだが、手を伸ばせば庶民的な賑わいに届いて欲しかった。ジャスコやなんかの雑多で大衆的な温度感。それから何と言っても私はレンタルビデオ屋が好きで、自分で歩いて映画を選びたい人間なのである。そう、レンタルビデオ屋が、軽井沢町には無いらしい…。

また、土地の価格や固定資産税の金額は軽井沢町の方がやはり嵩むものがあるようで、更には大体の地域が浄化槽の設置が必要だという。メンテナンスや改修のを考慮すると、できれば上下水道のある地域で住まうことが理想で。
また、私たちが見ていた軽井沢の土地は防火区域で、建物を建てる際には防火の仕様にする必要があり、窓やら塗装に加工が必要となるため、お金がかかるらしいということを知っていた。
最後のハザードマップに関しては、まあまあこの辺りだとどこにいようが変らないような気もするけれど。土石流やら火山の噴火に関するハザードマップでも何故か御代田は最悪想定の地域から外れているところがあった。龍が守っているとか、魔女が集うやら、何やらワクワクするような一説もあるとか。

色々挙げたが、上のような視点を以ってしても最後はやっぱり「肌感」で。結局そこかいって感じでしょ。ただ、一番侮れないのも肌感覚だと思うんだよな。

佐久市のニュータウン的賑わい、軽井沢の伝統的な高級感、城下町小諸の独特な風情。
どこにも属さないのに、どこへでも均一に繋がる距離感。伝統や祭りはあるがどことなく漂う閑静。

なにこの「ちょうど良さ」。ちょうど良さって、求めるに難しい条件だったりするのに、なんだかめちゃくちゃちょうどいい。

私たちはきっと、東京都心部から移住する先の未来に「ちょうどいいベッドタウン」を探していたのだな、と土地選択の時点で気付いてしまったのだ。
偏らず、ひっそりと息付き、休息を妨げないまさに理想的な「ベッドタウン」それが御代田町だった。

そんな訳で、我々が選択したのは御代田町の清緑苑別荘地の一角。つまりほぼ追分。数m行けば軽井沢町。なんなら校区、南小より西部小が近い。まじでギリギリ御代田町。

この結論に至ったのが6月初旬。つまり私たちの土地探しは役1,5ヶ月で執行されたのだ。
めちゃくちゃスピーディーで順調!と行かないのが憧れ移住…。

次回、【信濃素晴移住の記】土地の整地ナメてました。編

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