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技能実習のオキテ

技能実習生は、生まれ育った国を離れて見知らぬ日本で働き、買い物も病院も自ら切り開き行動し、孤独な暮らしをしていく運命にある。
従って、雇用先の会社や監理団体はもちろん、彼らと何らかの接点を持つ日本人は、可能な限り、彼らを守って行くべきだとは思う。

しかし、偏った報道や情報が影響し、あるいは、技能実習生同士での表面的な知識が横行し、かえって彼らは自らの立場を危うくする時がある。

例えば、昨今、何か自社の問題を主張すれば自由に会社を移れるとの情報が横行し、会社を引き揚げた実習生がいる。
しかし、結論として、次の会社が見つからず、不本意ながら帰国することになった。
もともと技能実習生は選択の自由が少ない。
最初に入国した職種でしか日本にいられない。そうすると選べる会社は必然と少ない。
例えば残り半年だけの実習生をいれても良いという殊勝な会社は少ないのだ。
それにもかかわらず、転籍という言葉だけで、全てが思うようになると表面的な理解もとい誤解しか彼らに行き渡っていない。
また、この趣旨を本人に伝えても楽観的にしか考えていない実習生が多い。年齢が若く社会経験が少ないからだ。
もちろん自社からいなくなられる会社に一番の非がある。
しかし、情報リテラシーを身につけさせていない制度そのもの、あるいは監理団体や送り出し機関にも問題があるのだと私は思う。
#技能実習生

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