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📚「頑張らなければ病気は治る」を読んだあとのメモ。

精神科医の樺沢しおん先生のYouTubeをよく見ていた。

はじめて見たときはちょっとあやしげだなと思ったけど、悲痛なお悩みに、淡々とシンプルな返事をするところが印象的でおもしろい。

図書館に樺沢先生の本が一冊だけあったことと、「頑張らなければ病気は治る」というタイトルを見て、自分は鬱を治そうと必死に頑張っていたなあと思い、借りることにした。

大事だなと思うことを書き残しておく。

1.一生懸命な人ほど病気が治らない

一生懸命病気を治そうとする人は、頑張ってなおして、元の生活にもどるんだ!という気持ちがつよい。

しかし、治そうと思えば思うほど、そして治らなけらば治らないほど、元の生活とのカイリが生まれれば生まれるほど、それがストレスとなって、重くのしかかってくる。

ストレスによって身体に様々な影響を引き起こして結果的に病気が治りにくくなる。

2.ストレスに関連して身体から出るホルモン

アドレナリン
恐怖、不安、怒り、興奮などで分泌される。

交感神経を刺激し、戦闘態勢をつくる。交感神経が優位なあいだは副交感神経は働かない。

副交感神経は身体の修復や回復に関わるので、交感神経が優位の状態が長く続くと、身体の修復や回復が行われず、自然治癒力や免疫力が低下してしまう。

コルチゾール
不安、恐怖、悲しみなどと連動して、長期のストレスが続くと分泌される。

コルチゾールは免疫力を低下させたり、血糖や血圧をあげる作用があるので、コルチゾールが高い状態が続くと糖尿病や高血圧、感染症などの病気にかかりやすくなる。

3.不安に直面したときの反応

今までに体験したことのない、強烈な不安や恐怖を覚えると、脳にある扁桃体が活発に動き、ノルアドレナリンが分泌される。

ノルアドレナリンは致命的な状況で「闘う」か「逃げる」かの選択を迫り、命の危険を回避するようになっている。

病名宣告をうけたときに、「自分が病気のはずがない」と否認したり、病院を何度も変えることで病気という現実から逃避したり、医者や病院に抗議したりして闘おうとする反応は、ノルアドレナリンによるもの。

緊急事態に直面したときに、理性や論理的な思考よりも優先的に働く。

4.その他

・否認も逃避も不安や恐怖によって自動的に引き起こされる。

・その結果、孤独や怒りを感じてしまう。

・怒りも孤独も時間が解決する。

・激しく怒ったあとは、心筋梗塞や心臓発作を起こす危険性が4.7倍になる。

・怒って自律神経が乱れると、戻るのに3時間を要する。

・怒りがわいたら深呼吸。

(10秒すって10秒はく。これを3回)

・怒りがわいたらゆっくり話す。

(ゆっくりとした会話の中に怒りが飲み込まれていく。)

・人を「好き、嫌い」で分けずに、「好き、ふつう、大嫌い」に分ける。

(その場にいるだけで不快レベルの「大嫌いな人」以外は、好きでなくても害がなければ「ふつう」にいれるだけで、負担が減る。)

・悪口をいうとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌される。

・主語が理解できない脳にとっては、他人でも自分でも発せられた悪口はすべてストレスホルモン分泌へとつながってしまう。

・他人の批判や悪口が多い人は、そうでない人に比べて認知症になるリスクが3倍も高い。

・病気を受容(受け入れる)すると気づきと自己洞察が高まる。

・自己洞察と受容は車の車輪。

受容が進めば、不安や恐怖が静まり冷静に自己洞察が出来るようになり、自己洞察が進めば、自分を客観的に見れるようになり受容が進む。


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