マンゴーサンド原価110円

ASQホテルでの2週間隔離を終え、タイで晴れて自由の身となったのが3月末のこと。
暑季、すなわちマンゴーが抜群に美味しい季節である。

タイのマンゴーは絶品だが、特に1年で1番暑いこの季節に出てくるものは、フルーツの概念を覆す程の美味しさだ。
初めてこの種のマンゴーに出会ったのは18年前、ラオスでのこと。
あまりの甘さとジューシーさに、今まで日本で食べていたフィリピン産の小さなマンゴーは何だったのかと小学生なりに思った。以来、タイ・ラオス以外のマンゴーは食べないくらい、信頼を置くようになった。

そんな訳で、1年半ぶりのタイ生活、まずはマンゴー三昧しようと心に決めていたのだが、
仮住まいしていたコンドの朝食会場で気になる番組を見てしまった。
日本8時台の情報番組はこんなにもグルメとお得情報を毎日毎日飽きもせずに流すものかと、そりゃ主婦のダイエットも成功しなければデフレ脱却もしないだろうなと余計なお世話的なことを考えていたが、ある日の特集は東京駅のフルーツサンド屋だった。
「季節限定のマンゴーサンド、お値段はなんと2,000円!高いけど、とても売れています」
に、二千円…(白目)
ということで、デフレ時代の申し子である私は、マンゴーサンドを自作してみることにした。

■マンゴーサンドの原価(1個分)
・マンゴー1/2 15バーツくらい
・食パン2枚 8バーツくらい
・サワークリーム1/3 10バーツくらい
計、33バーツ(約110円)

■マンゴーサンドの作り方
1.サンドイッチ用パン、サワークリーム、マンゴーを用意する
2.パンにサワークリームを塗る。ケチらないのがポイント
3.冷やしたマンゴーの皮を剥き、種に沿って3枚おろしにする。残った種部分をしゃぶると気絶するほど美味
4.パンにマンゴーを挟んでラップで強めに包み、包丁で対角線をカット

キャプチャ

本来は生クリームを使うところかもしれないが、面倒かつ脂肪分が気になるのでサワークリームで代用。これが、中々相性抜群で生クリームよりも食べやすく、さっぱりした酸味がマンゴーの甘味を良く引き立てている。
どこでもドアがあったら、このマンゴーサンドを銀座駅あたりで売りたい。
きっと自社ビルが建つだろう。
それくらい、美味い。あとは見た目だけ。


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