わかりやすいがわからない

Podcast「いんよう!」の牧野曜さんのnoteを読んで、色々思い出した。

自分自身は、実験の原理を理解しないと、手順がまったく頭に入ってこない質で、たとえ詳しく書かれたマニュアルを見ながら実験しても、意味がわかっていないと必ず失敗する。
だから、説明の最中に、原理を教えてくれるタイプの人が好きだった。

わかるな〜と思った。
私はいわゆる丸暗記や、取説のように手順だけの指示をされるのが苦手だ。
この性質のせいで、OL時代は引継ぎをされる時に結構苦労した。
「コレをやったら次はこれ、さらにその次は…」みたいな説明を聞いても頭に入ってこないのだ。

ただ、その後作業に慣れて、全体の中でその作業がどういう意味があるのか理解できると、途端に仕事は早くなる。
手順に意味が紐付けされるからだ。
そうなると自分がやりやすいアレンジも出来るようになる。

暗記のように手順だけ覚えられる人もいる。
そのために反復を繰り返すという方法もある。
「身体で覚える」というやつだ。
スポーツの基礎練習はこの類が多いし、小学校のドリルや公文式もそうだろう。

でも私はコレがすこぶる苦手だ。
反復に飽きてしまうのだ。
なかなかうまくできないから、それも嫌になってしまう。

反復が必要なことも、もちろんあるだろう。
スピードと精度を上げるには、反復は欠かせない。
でも、それはあくまで理解の次の段階なのでは?と思ってしまうのだ。
例えばスポーツなら、その反復練習でどんな効果を得られ、試合のどんな時に大事な動きなのかわかってから練習した方がモチベーションが上がるんじゃないか?
字の練習ですら、美しい字の文とと汚い字の文を並べて見せて、どちらが読みやすいか?どちらが印象が良いか?を考えてから練習した方がやる気になりそうな気がする。

でも、それは暗記が苦手で運動神経が悪いから思うだけなのかもしれない。
意味を理解するより暗記の方がラクで早い人や、元々身体機能が高い人は、こんな風には思わないのかもしれない。

物事の理解の仕方は、自分に合ったやり方があるのだろう。
本や文章を読む方がわかる人もいれば、動画や音声がいい人もいる。
もしかすると理解したい対象によって、理解しやすい方法が違うかもしれない。
こういう自分の特性を知らないと「自分は出来が悪い」と勘違いして落ち込んでしまう。

未だに私は、自分にとって物事への理解の仕方の最適解がわかっていない気がする。
理系やお金関係への苦手意識も、そもそも理解の仕方のアプローチが違うのかもしれない。

自分のことを正しく知るのは難しい。
理解の仕方についてのバリエーションを教えてくれるような本とかコンテンツってないんだろうか?
それとも、そんなものは自力で模索して探すしかないってことなんだろうか?

豊かな人生のために、ファッションのスパイスを。 学びやコーチングで自分の深掘りを。 私の視点が、誰かのヒントになりますように。