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【妄想の種】いつも見るもの(ぬいぐるみ)

今日も同じテーマですが「いつも見るもの」から、「ぬいぐるみ」をチョイス。

妄想の種 3、ぬいぐるみ

何故ぬいぐるみかというと、目の前に実物大のうさぎの自作ぬい(?)が見えたから。
去年、可愛がっていたペットのうさぎが亡くなりました。もう年だし寿命も近いから、と数年前に羊毛フェルトを使って等身大のうさぎのぬいぐるみ(?縫ってないけど)を作っていたのです。

私は不器用な方なので、とても実物とは似ても似つかない可愛くないぬいぐるみなんですけど、大きさだけは完璧にしました。何故なら、顔とか仕草とか、写真を見返せば思い出せるけど、大きさは脳内でどんどん改ざんされそうだったから。

……って、本題から逸れるところでしたね!!
そう、そしてそんなぬいぐるみが目の前にあって、ぬいぐるみといえば……と思い当たる「うちの子」がおりますので紹介がてら妄想です。

人形が怖い女の子

うちの子の1人は極度の人形恐怖症です。作品としてお話を書いていた頃のこの子の年齢は18歳の高校3年生、今はお話を書いておらず、TRPGのプレイヤーキャラクターとして25歳に成長しました。

ホラーの中でも怖いもの

人形恐怖症だったのは高校生のお話を書いていた頃からで、幼少期に幼馴染みや兄弟にからかわれながら、何やらとんでもないホラー作品でも見たのでしょう。
お化けやポルターガイストなど、大抵のホラーはケロッとした顔で受け止めるにも関わらず、電話と人形がテーマのものだけは絶対無理。

特に、誰かが思いを込めて作った人形、誰かが思いを込めて買った(プレゼントした)人形、誰かが大切に扱っていた人形など、人の思いを受けて魂を宿したようなもの、代表的な人形ホラーのメリーさんなど、動いたり喋ったりするようなものは完全にアウト。

当初は市松人形やフランス人形など、はっきり人の形をした「人形」がダメだったはずなのですが、いつからかぬいぐるみも含めてヒト型をしたものがダメになり、TRPGにプレイヤーキャラクターとして連れ出したところ、色々あって最終的にヒト型ではないクラゲのぬいぐるみすら怖がるようになってしまいました。

人形NGさんとぬいぐるみ

その辺は誤算だったものの。
大事にしていたペットのうさぎの分身のように作った、可愛くないけど大事なうさぎのぬいぐるみ。
あの子は絶対家に置きたくないだろうな!と、唐突に思ってしまったのです。

でも、彼女はそのぬいぐるみがいくら怖くても、そばに置きたくなくても、自分から遠ざけることはできません。
誰か(この場合は私)が大事に、思いを込めて作ったぬいぐるみに、「怖いから近付かないで」「一緒の家にいるのは嫌」と言った拒絶ができないのです。

彼女の言い分

「だって、そのぬいぐるみが私に恨みを持ったら怖いじゃないですか! 本来なら大事にされた子ですよ、私みたいな部外者が横から口挟んで一方的に排除しようとするのは間違っています! でもっ……でも! ぬいぐるみですよ!? 無機物ですよ!? 動いたり喋ったりおかしいでしょ!?」

一体幼少期にどんなホラーを見たのでしょう?
でも、彼女の中ではトラウマなのです。人に大切にされた人形は魂を持ち、意志があり、自分(人形)や自分に愛情を注いでくれた人(作り手、買い手、所有者など)に害為す相手を襲ってくるものだと心の底から信じているのです……。

おわり

やあ、私が作ったぬいぐるみも、この人形が怖いうちの子も、可哀想だなぁ……と思いつつぬいぐるみを撫でた朝。

そろそろうちの子紹介書かないと、妄想の種が「誰の話??」ってなりそうですね!
この辺はまた、次の機会に。


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