おしゃべりなインターネットの世界で沈黙するのは難しい#HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け
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おしゃべりなインターネットの世界で沈黙するのは難しい#HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け

くいしんさん(@Quishin)からバトンを受け取った、ハイパーリンクチャレンジ。ご指名いただけただけで、恐縮です。ありがとうございます。

【ハイパーリンクチャレンジ2015】僕にとって今年1番おもしろかった記事。鳥井弘文 #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け |隠居系男子

最近Twitterを中心にタイムラインを賑わせているこの企画ですが、発起人の一人、鳥井は弊社の社長です。わたしのこのnoteは完全に「素面で酔っ払ったことを書く場」でありプライベートスペースですから、なんか、不思議な心地です。noteに社長のブログのリンクを貼る日が(少なくともこんなに早く)来るとはびっくりだわマジで、と思っています。

ということで、企画の筋に乗り、2015年一番印象に残った記事と、自分が関わって思い入れのある記事をピックアップしたいと思います。

2015年一番印象に残った記事

着飾らないを纏う Fashion Stylist / Sayuri Murakami|HEAPS

活躍している女性をフィーチャーする記事は他にもいっぱいあるけれど、なぜかわたしにはこの記事が刺さりました。
ストイックに自分の仕事と生き方に向き合っている姿が、世代が近いこともあって純粋に「カッコいい!!」と思って。自身の内側からにじみ出る表現方法とビジネスが結びついているのって、きっととてもしあわせなことだから。

あとは写真と文章のバランスが計算された配置&運びだということ。HEAPSというメディアのカラーでもあるけれど、斜に構えないカッコよさがある。インタビュイーの生き様、まとうオーラと、メディアの雰囲気が見事にシンクロした好例なのかもれません。

メディアに『切り取られる』ということ(小さな定食屋に多くのメディアが押し寄せたことに思うこと)

こちらは、今年に入って東京の神保町にお店をオープンした「未来食堂」店主の小林せかいさんの記事。こういう声を腹の中でぐっと押さえ込んできた人も、きっといるのではないか、と思います。

せかいさんも、ほんとうに実直な方。お店をオープンされる前から仕事でお世話になっていて、事業計画書を見せてくださったこともありました。
ご本人を知っているからこそ、より一層、人のふり見て我がふり直せだと素直に感じました。

仕事をするなかで、なんかダルいわーとか、めんどくさいわーって甘えそうになったら、この記事のことを思い出します。メディアに関わる仕事をしている方すべてに、本記事を読んでいただきたいです。

迷いましたが2本選出させていただきました。ちなみに真っ先に思いついたけど、公開してから1年以上経っていて選出できなかったのはこちら。

武田俊 インターネット曰く|第1回「東京から遠くはなれて」|DOTPLACE

2015年自分が関わった中で一番思い入れのある記事

【西荻窪・深夜】終電はもう関係ない。ほろ酔い女子のはしご酒|灯台もと暮らし

お酒が飲めないくせに、西荻のディープな夜の雰囲気を紹介したくて、西荻在住&飲み歩き歴の長い女性と知り合いになり、取材を手伝っていただきました。(お店のセレクトはその方にまるっとお任せしました)

記事内では4つ店舗を紹介したけれど「居酒屋4選」というタイトルにしなかったところは、今でも謎です。もちろん4選、とか、もっと「インターネット受け」なタイトルに変えることはできるのですが、つけたいタイトル、醸し出したい雰囲気を押し通した結果、初めて自筆の原稿で細く長く読まれる記事になった、わたしのなかでは思い入れの強い1本なのです。

2015年に入ってすぐ、大学の卒論そっちのけで西荻窪特集をつくり、今思えば短期間で12,3本の記事をぜんぶ一人で取材&執筆をやるというのは、危うい進行すぎてハラハラするのですが、この時の特集が思いのほか好きだと言ってくださる方が多く、なにより西荻の方によろこんでもらえたのが嬉しいです。

次にバトンを回すひと

小野美由紀さん(@MiUKi_None

先輩編集者の小野さん。お会いしたときは物腰柔らかな方だなという印象でした。ふだん書かれている小野さんのブログ(現在お休み中)や記事はとてもおもしろいので、どんな記事を読んでいらっしゃるのかしらと気になり…個人的な好奇心ですみません。

高原千晴さん(@1001log

世代が近い、編集者さん。じつはお会いして話したことは1回か2回くらいしかないのだけれど、わたしは彼女の言葉選びのセンスがとても好きで、ブログも勝手によく見ています。

小倉ヒラクさん(@o_hiraku

ヒラクさんには、この一年大変お世話になりました…。で、超多忙だというのにそこへこのバトンを手渡すのは突っ込みが飛んできそうですが、ヒラクさんならもっとインターネットの外の世界を引き寄せるセレクトをしてくださるに違いないと思っています。

僭越すぎる方々なのですが、思い切ってお声がけさせていただきました。これもインターネットだからこそできることだよ……。

どんなセレクトが上がってくるのか、どきどきです。

***

じつは、1年くらい前まで、Twitterが嫌いでした。

怒涛のように流れ込んでくる、ニュース、自己啓発めいた言葉、誰かの反省文、愚痴、とりとめもない報告、日記………あらゆる個人がどこへともなく、けれど確実に届いて欲しい誰かを思い浮かべながらネットという情報の大海へ言葉を注ぎ続ける場所、それがTwitter。わたしはその波をうまく乗りこなせずに、処理しきれない感情や情報を持て余していました。

同時に、Twitterによる各アカウントの魂の叫びの結集は、インターネットの荒波を作り出して、油断するとかなり受け身なインターネッター(造語)になってしまいがちでした。

インターネットは、おしゃべりです。聞いて聞いて!という声でいっぱいです。

でも、そのおしゃべりやめたら、窒息してしまう(比喩的に)人がいるのも確かです。おそらく、わたしもその一人。noteの個人アカウントを運用し続けているのが証拠です。

そんなたくさんのおしゃべりな言葉たちの中で、主張するところははっきりと押し出しつつ沈黙も流れる記事も、ちゃんとあります。それは無意識に作り出されたものもあれば、計算して含まれたものもありますし、読んでいるとわかります。

沈黙、というのは一瞬でよくて、相手の話やリアクションに耳を傾ける余白のこと。インターネットの文面では、その沈黙を読み手に差し出すことがとても難しい気がします。なぜなら、読み手が不特定多数で顔が見えず、回転率がとても早いから。言いたいことを大衆に向かって大声で言える場は(しかも匿名で)、今のところインターネットだけではないでしょうか。何を言っても大丈夫。そんな甘やかされた雰囲気が、沈黙をかき消すようにおしゃべりに次ぐおしゃべりを生み出している気がします。

おそらく、メディアの役割や目的によっては、この沈黙はなくてもいいものなのかもしれません。

けれど、よく、自信がないひと、嘘をついている人ほどおしゃべりだといいますし、そういうことなのだと思います。

だから、もうすこし、このインターネットに沈黙があれば、少なくとも沈黙を許す文化が根付けばいいのかな、でもインターネットの成り立ちからしてそうした余白はもう極力排除される以外、ないのかな、なんて、ぼんやりと考えたのでした。

って、本題より長くなってしまったよ? おしゃべりはほどほどにしなければ……(反省)。

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立花実咲|Misaki Tachibana

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شُكْرًا
何につけても「そもそも」を考えがちな、北海道と鹿児島を行ったり来たりする編集者。マガジン「アトリエ ウラリンナンカ」で小説を更新中。そろそろ海外に行きたい。