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神様のたまご-ちいさいアイとアオ-②


 ふたりのはいった卵は、ママになる人のおうちの庭へとおりていきました。ふわふわと風にのっておりてくる卵を見て、ママはにっこりしました。それが自分の赤ちゃんだと、すぐにわかったのです。
 あたたかな縁側には、やわららかいクッションが赤ちゃんを待っています。クッションの両側には、かわいらしいレースのふちかざりまでついていました。
 ママは、卵をびっくりさせないようにそっと両手でうけとってクッションの上におきました。そうして、ミルク色の毛布をかけて、おやすみの歌を歌ってくれたので、卵の中のふたりの赤ちゃんは、すっかり安心してそのまますやすやと眠ってしまいました。
 そうして、夜が来ました。ママはいつの間にか卵をだきしめたまま眠っていました。赤ちゃんたちは、目を覚まして、ママの歌声が聞こえなくなっていることに気がつきました。ふたりはひそひそ相談して、なかからカプセルをたたくことにしました。

 こつんこつんこつん・・・

 ママはすぐにはっととびおきました。ぺりぺりっと音がして、卵のからには、もうひびが入っています。ママは、小さな声でパパをよびました。

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