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クレアールの公認会計士講座ってどう?TACや大原など大手と比べてみた

公認会計士講座としてクレアールを視野に入れている方は、通信制に魅力を感じているのではないでしょうか。
しかし、クレアール以外にも通信で学習できる講座はあります。
例えば、大手予備校のTACや資格の大原にも通信講座は用意されています。
そこで今回は、クレアールと大手予備校(TAC・資格の大原)の違いを比較し、どちらが優れているか評価してみたいと思います。
もちろん人によって向き不向きもあると思うので、じっくり精査してみてください。

そもそも通信講座のメリットとは

「通信講座を選びたい」と思っている方の理由は様々だと思います。
主に次のような理由を持つ方が多いのではないでしょうか。

・教室が自宅近くに無い
・場所を選ばず勉強したい
・自分のペースで勉強したい
・何度も講義を繰り返し受けたい
・料金を安く抑えたい

これらの理由は通信講座のメリットでもありますね。
公認会計士講座の開講教室は限りがあり、都市部なら多いですが地方だと不利になります。
通信講座なら場所を選ばず学習できるので、地方の方はもちろん、都市部の方でも場所・時間にとらわれず学習することができます。
マイペースに勉強したい、スケジュールや学習プランを自分で立てたいという方には向いています。

通信講座のデメリットとは

逆に通信講座のデメリットについて考えたいと思います。
教室講座に比べて次のような面は劣っていると考えてよいでしょう。

・勉強時間を自分で決めるので、教室講座に比べて学習習慣をつけにくい
・勉強仲間を見つけにくいのでモチベーションを維持しづらい
・その場で質問できないため、疑問点の解決には時間がかかる

完全に自分のペースで学習するので、学習リズムを維持するのが難しいです。
教室講座なら決まった時間に必ず学習することができますが、通信講座は簡単にサボれてしまうので自分で気持ちを強く持たないと続けることができません。
また、一緒に勉強する仲間を見つけづらいのでモチベーションを維持できず、挫折しやすい環境でもあります。
また、質問制度を利用しても回答にはある程度時間がかかるため、リアルタイムで問題を解決することができません。
こうしたデメリットが嫌だ、という方は、通信講座に向いていないかもしれません。

クレアールの特徴

クレアールは通信講座専門の予備校です。
受講生の数は大手予備校に劣りますが、開講歴も長く、中堅校と呼ばれています。
特徴は「非常識合格法」といった最短距離で合格を目指す学習方法です。
TACや資格の大原は、公認会計士試験で出題される範囲をまんべんなく学習しますが、クレアールでは出題率の高い問題をピンポイントで学習します。
他よりも劣るわけではなく、効率を重視した勉強で合格を目指します。

TACの特徴

TACは公認会計士講座の中で最大手の予備校です。
受講生が多い分、合格者を数多く輩出しています。
公認会計士試験は相対評価のため、他の受験生が解ける問題に正解し、周りが解けない問題は捨て問として切り捨てる戦略が有効的です。
受講生が多いと周りに合わせやすく、定期答練では大勢の中での自分の順位もわかるので有利に働くことができます。
また、クレアールや資格の大原と違い、講師全員が公認会計士試験の合格者なのでリアルな学習方法を聞くこともできます。

資格の大原の特徴

資格の大原はTACに次いで合格者数が多い大手予備校です。
それだけ受講生も多いので、大手のメリットを享受することができます。
資格の大原の特徴は計算に強い点です。
公認会計士試験の4割は計算問題であり、基礎的な部分と言えます。
基礎を埋めるには資格の大原が向いています。
またTACよりも教室数が多く、講師も常勤であることからアットホームで受験仲間を作りやすい環境になっています。
教室聴講制度があるため、通信講座であっても教室に通うことはできるので、そこでモチベーションアップを図ることもできます。

クレアール・TAC・大原の比較

授業内容は向き不向きが大きく、優劣を判断することは難しいです。
そこで客観的に判断できるシステムや料金について比較してみます。

1.講義の見やすさ

クレアール:☆☆☆
TAC   :☆
資格の大原:☆☆☆

TACでは生の授業を録画していますが、クレアールと資格の大原は通信講座用に講義を録画しています。
初めから通信講座を意識して録画されているので、クレアールと資格の大原の方が見やすいでしょう。
また、クレアールでは1単元あたり30分程度にまとまっているので、隙間時間を利用しやすく、復習で見返すのも安易です。
資格の大原では授業1コマは100分以内と長めですが、項目ごとに10分のチャプターになっているため隙間時間に細切れに学習することが可能です。

2.講義のダウンロード

クレアール:☆
TAC   :☆☆☆
資格の大原:☆☆☆

3校ともパソコン・スマホ・タブレットどれからも講義を視聴することができます。
しかしクレアールはストリーミングのみのため、音声のみのダウンロードは可能ですが、
動画をダウンロードすることはできません。
TACと資格の大原ではスマホ・タブレットに専用アプリを入れることで動画をダウンロードできます。
動画の視聴・音声のダウンロードはアプリが無くても可能です。
各校とも別途追加料金を支払うことでDVDを付けることもできます。

3.質問・フォロー制度

クレアール:☆☆☆
TAC   :☆☆
資格の大原:☆☆☆

各校で質問する際に利用できる媒体は次です。

・クレアール:電話・メール・スカイプ
・TAC   :メール・Zoom・校舎
・資格の大原:電話・メール・校舎

TACと資格の大原では校舎で直接質問することができますが、近くに校舎が無い場合は利用し辛いでしょう。
また、クレアールと資格の大原は担任制度があるため、きめ細やかなサポートを期待できます。

4.料金面

クレアール:☆☆☆
TAC   :☆
資格の大原:☆

クレアールの「2年スタンダード合格コース 初学者対象 Web通信」は540,000円です。
TACの「2年L本科生」は790,000円、資格の大原の「2年初学者合格コース」は760,000円と、20万円以上も差が開いています。
またクレアールでは月割引を使用することで432,000円(2021年10月)まで価格を抑えることができます。
「トータルセーフティコース」を選べば追加料金なしで2年以上勉強を続けることもできます。

5.【番外編】教室・校舎で受講

クレアール:☆
TAC   :☆☆☆
資格の大原:☆☆☆

クレアールは通信専門なので校舎での授業はありません。
TACではスクーリング制度、資格の大原では教室聴講制度を利用して、校舎で実際の授業を受けることができます。
校舎が近くにある、時間が合う場合に利用することができます。

同じ通信ならお得なクレアールがおすすめ

クレアール、TAC、資格の大原の通信講座について比較しました。
クレアールは通信講座専門だけあってシステムやサポートで優れている面があります。
TAC、資格の大原は校舎での授業がメインですが、アプリによって自宅でも学習しやすい環境が整っています。
トータルで見るとそこまで違いはないように見えますが、受講料が格段に違います。
中堅校であるクレアールのデメリットは受講生が少ない点ですが、これは他校の模試を受けることで十分カバーすることが可能です。
大手はやはり通学に特化しているので、通信講座でコスパを求めるならクレアールがおすすめと言えるでしょう。


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