自分が傷つくより、他人を傷つける方が心が痛い。優しいからじゃない、ただ、二つぶんの痛みに耐えられないだけ。

自分が一番守りたかった純粋で無垢な命を、自らの手で奪ったことを知ったとき、王子の心は壊れてしまった。愚かさ故の美しさ。痛みと共に静かに深く、いろんな感情が押し寄せてきた。

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