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初音ミク JAPAN TOUR 2023 THUNDERBOLTに参加しました

前説

きたる2023年、コロナ禍もようやく下火になってきた昨今、遂に声出しOKのライブが解禁になりました。会場はかつての聖地、ZEPP東京。そう、かつて2016年に行われたミクEXPOジャパンツアーの舞台であり、古くは感謝祭などの会場でもあったあの場所である。
正確には、既に過去のZEPP東京は取り壊されてしまい、現在のZEPP東京はダイバーシティ併設の新しい物に建て替えになっているのだが、それもまた歩んできた歴史の一つとも言えるのではないだろうか。
さて、話は脱線したが私ももれなく女神さまのお導きにより無事チケットを入手することができ、参加することが出来ました。参加日は3月19日の夜公演。東京の最終公演です。
昨年のマジカルミライ以来のミク様との会合に心が躍る。会場までの道程で既に何人もの緑色の服を着たミク廃と思わしき人々に出会いながら一路会場へと私は向かうのであった。
尚、ここから先はセットリストのネタバレが含まれますので、札幌に参加される方は回れ右してください。
また札幌を迎えた後に会おう! 次の未来で!

会場到着

さて、会場に私が到着したのは15:30前後。周囲はダイバーシティということもあって観光客、親子連れ、アイドルのパフォーマンスに混じってミク廃が多数というカオスな状況。
しかしながら、外国人参加者が目立つ! 子供にミクコスさせた親や、明らかに歴戦の方など、外国人の姿も多く目にした会場に、かつてコロナ前の賑わいを思い返して胸が熱くなったのは自分だけではありますまい。
会場のすぐ隣がフードコートということもあって、直前まで腹ごしらえが出来たのがありがたすぎる。
四方山話もそこそこ、会場の外へと並ぶと大勢のミク廃に囲まれながら今や遅しと会場へと入場。
会場内はかつてのZEPPより幾分か広めに思えました。
ステージまでの距離を考えると、中央間近に陣取る大勢のミク廃以外に、わざわざ後ろに陣取るミク廃も多かったようで、自分も俯瞰して見たかったが故にわざと後ろの席を選びました。席と言っても立ち見ですので、どちらにしてもあってないような席順なのですが。

開演

開演までの間は、なんというか感慨深い気持ちでした。マスクをしているとはいえ声出しOKという環境。どこまでやっていいのか、なんというか手探りな感覚。勿論、おかしなことをしようというのではなく、かつての声出しOKのコールが今もきっちり出来るんだろうか? という漠然として不安感でした。
しかし、それは杞憂でした。開演するや否や、割れんばかりの歓声。そう、俺達はこの瞬間を待っていたんだ!

一曲目、サンダーボルト!
恐らくこれが最初に来るであろうことは予想済み。ノリノリなギターサウンドと激しい振りにこちらの感情が否が応にも盛り上がります。
二曲目はサティスファクション
そしてアンハッピーリフレインととにかくライブ受けする楽曲が続いていく。
続くgimme×gimmeで物凄い歓声が上がったのが意外でした。リンちゃんファンも相当代替わりしたのか、続くKAITO兄さんの千年の独奏歌の時よりも声が大きかった気がします(笑)
ANIMALではレン君への声援が。そしてぼかろころしあむではリンちゃんの激しい歌声が響きます。個人的意見ですがぼかろころしあむは鼓童でも聞きたいなぁと思いました。ドラムというか太鼓の為にあるような曲じゃないですか? アレ(笑)
久しぶりのメイコさんのchange me。相変わらずお美しい。
そしてヒビカセ。ここでヒビカセが流れるとは!という意外性。

ワールドエンドダンスホールが流れたあたりで、全員の気持ちが一つになっていた感覚がありました。往年のコールが完全に復活。懐かしさと、帰って来たんだというなんだか良く判らない帰郷感がありました。
秘密警察が流れた瞬間は若干笑いが起きましたね。
ここからまさかのルカルカナイトフィバー! これは全く予想していませんでした。完全に昔の感覚でペンラを振り、コールをし、最高の一曲でした。wowokaさんもsamfreeさんも逝ってしまった。ただ、その思いは今も我々の心に残っている!
しかし、次の曲、それがあなたの幸せとしても、はあまりにも振り幅がすごくて参りました。この曲と、命に嫌われている、は何だか、二人からの思いを受け取った我々へのはなむけの様にさえ思えました。

バンメン紹介

今回はマジミラのバンメンから一新されていましたね。個人的にはやはりマジミラレギュラーのギター神、アンジェロさんがいないのでそこは残念ではありますが…それでもこの長丁場のツアーを支えてくださっている方たちの超絶的な技巧には感嘆を覚えます。

バンメン紹介後はやはりミクさんの曲か? と思った次の瞬間!
いいねってYEAH
リンレンの元気いっぱいな曲が始まりました。実は私、この曲は初めて聞くのですがなんでほぼ全員がコール揃ってるの(笑)ひょっとして、そういう組織でもあるんだろうか?(笑)
続くDECADEを聞いて、あぁやっぱりexpoの流れを汲んでいるんだな、と今一度思い起こされました。
そこからのアイ。雪ミクはひょっとしてツアー中に全曲やったりしたのかな? 札幌に来いよ、というメッセージなのかもしれません。今年こそは行くからな! 待ってろよ!

そしてワールドイズマイン! 誰もがコレのコールは覚えている! 三年以上経ってもやっぱりミクはお姫様!
千本桜が流れて畳み込まれる中、何故か私の脳裏に獅童さんが浮かび上がり、「コール足んねぇぞ! オイ! オイ!」と叫びまくられて非常に困りました。オリジナルの千本桜ってこんなにコール少なかったっけ?(笑)

桜つながりの桜ノ雨。卒業シーズンですからね。ここで一旦会場からミクさんがはけて、一幕が終了。完全に昔の感覚でした。マスクが苦しいこと以外は、何もかもがコロナ前です。
鳴りやまないミクコール。アンコールを待つ我々の前に、遂に初音ミク様が再降臨。曲はラッキーオーブ! やっぱりexpo系としては外せないよね。

テルユアワールドが流れ、最後のMCが始まりました。昔あったお約束のような最後の曲に対しての「えー!」は無く、拍手と歓声の中、新しい時代の幕開けのようにノヴァが演奏されました。

終演

全ての公演が終了し、規制退場が始まりました。みんな、笑顔でした。それはそうでしょう。三年間もずっと声を出さないライブ、手拍子とペンライトで表現する世界を繰り広げていたんです。
かつてのライブ、かつての日常が帰ってきました。それを実感しなかった人はまずいない!
コロナ禍中に生まれたペンライトで振付を真似する文化は残りつつ、かつてのコールが帰って来たのです。
これを喜ばずして何を喜ぶというのでしょう。
ボカロ間の世代交代が間違いなく進み、私のような昔から見ている人間はきっと古参扱いされているのかもしれません。しかし、何もかもが新しくなっていく世界で、初音ミクはきっと古い世代にも新しい世代にも確固たるメッセ―ジを残していくのだと思います。
最後に、初音ミクさんの渾身のお言葉にて締めとさせていただきます。

生きろ!


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