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辛いときに聞くと歌詞が心にしみる曲 ①ハンバートハンバート『君の味方』


アーティスト:ハンバートハンバート

左 佐野 遊穂(さの・ゆうほ)

1976年 東京都出身 ボーカル/ハーモニカ 他

右 佐藤 良成(さとう・りょうせい)

1978年 神奈川県出身 ボーカル/ギター/フィドル(バイオリン)他

1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂によるデュオ。
2人ともがメインボーカルを担当し、
フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした
独自の詞の世界は幅広い年齢層から支持を集める。テレビ・映画・CMなどへの楽曲提供も多数。2022年は9月に11thアルバム『丈夫な私たち』
を発表、9/24から全国12箇所をまわるツアー
「私たちはしぶとく歌う」を開催した。
2023年は結成25周年イヤーとなる。

ハンバートハンバート公式ホームページより


アーティスト:ハンバートハンバート
タイトル:君の味方

今回皆さんにご紹介するのは
ハンバートハンバートさんの
君の味方』という楽曲です。

ハンバートハンバートの
最高ポイント

  • 遊穂さんと良成さんの
    優しく包み込むような歌声。

  • 弱った心に寄り添ってくれる歌詞

  • 使われている楽器の耳障りが良い

ハンバートハンバートのお二人はご夫婦で
活動されています。

お二人の包み込むような優しい歌声と楽器の音色が私の弱った心の中に深く広がっていきます。

とにかく全曲最高ですが、今回は
君の味方』について熱く熱く語らせてください

歌詞


泣いてばかりいても
誰も助けちゃくれない
がまんして笑ったら
誰も気づいちゃくれない
大きな声をあげたら
うるさいって怒られて
いやになってやめたら
何ひとつ残らない

生きてるって本当に
難しいことだね

だけどぼくは君が好き
めんどくさいとこも好き
だからそんないじけないで
顔を上げてごらん

一人部屋にいたら
誰も気づいちゃくれない
外に出てみたって
いいことなんかおこらない
人に親切しても
ありがとうって言われない
いやになってやめたら
何ひとつ残らない

生きてるって本当に
難しいことだね

だけどぼくは君が好き
しょうもないとこも好き
だからそんないじけないで
顔を上げてごらん

みんなが君をきらっても
ぼくは君のことが好き
どうか気を取り直して
雨は上がってるよ

歌詞の最高ポイント

私なりの歌詞の解釈の仕方なので、

みなさん自身の解釈も頭に浮かべつつ

読んでいただければ嬉しいです。


泣いてばかりいても誰も助けちゃくれない

この最初の一文から

私は心にグッとくるものがありました。

泣いていても誰も助けてくれないという経験

私は何度もあります。

一人で苦しんでいる人には

わかるわかる。

と思ってしまうような歌詞だと思います。

でも、世の中って案外そんなものですよね

そもそも助けを求めなければ

ひとりひとり生きていくのに精一杯で

他人に手を貸す暇なんて無いんだと思います。

私は誰かが困っていたら

助けたいし、誰かが笑顔になっている瞬間が

大好きです。

でも、それは見返りを求めて行うものでは無い

とわかっています。

だからこそ、ふと寂しくなるんです。

私が当たり前だと思っていることを

他人に強要してはいけない。

でも、

私が行ったことを私にしてくれる人もいないし、

気にかけてくれる人はいないんだ。

と、寂しくなってしまうんです。

そこで響くのが

人に親切してもありがとうって言われない

という歌詞です。

順番が前後してしまうのですが、

この歌詞が最初の一文と関連して

私の中では心に広がっていきました。

見返りなんか求めてないし、

ありがとうなんて求めてないんです。

ただ私が勝手にやったことだけど、

でもありがとうって言われなかったら

どこか寂しい気持ちになりませんか、

そんな自分が情けない。

と思う日もあります。

でも、ハンバートハンバートなら

この気持ちに気づいてくれている。

こんな気持ちになってることに

気づいて寄り添ってくれている。

私だけじゃないんだ。

って、そんな気持ちにさせてくれるのが

この『君の味方』だと思います。

ハンバートハンバートの曲の

楽しみ方がわかってきましたか?笑

泣いてばかりいても
誰も助けちゃくれない
がまんして笑ったら
誰も気づいちゃくれない
大きな声をあげたら
うるさいって怒られて
いやになってやめたら
何ひとつ残らない

次は一気にこの歌詞を見てください。

全部わかるわかる。って思いませんか?

泣いてばかりいるけど

我慢して笑うことってありませんか?

結局辛い気持ちに蓋をして、

自分の気持ちを消して無理に笑うから

誰にもこの苦しみに気づいてもらえない。

このような経験をしたことがある人も

たくさんいると思います。

そんな一瞬の寂しさにも

ハンバートハンバートのお二人は気づいて

寄り添ってくれています。

次はこの部分です。

大きな声をあげたらうるさいって怒られて
いやになってやめたら何ひとつ残らない

大きな声をあげるというのが

泣き声なのか、怒りの声なのか、叫び声なのか

これは人によって様々だと思いますが、

自分の心が限界を迎えて

自分の心の均衡を保つための

自衛の為の大きな声なのに、

それを理解してもらえなくて

怒られてしまう。

ベッドから起き上がれない日があっても

周りから怠けている。と言われてしまう。

とか、大きな声だけじゃなくて、

どうしょうもないことなのに、それを

周りに理解してもらえない

辛さってあると思います。

もう辛くて苦しくて抱えきれなくなって、

今やっていることとか、挑戦していたことを

やめてしまう。

そうすると、そこまで苦しんで続けてきた

道のりはあっという間に忘れさられて

何一つ残らない。

傍から見たら何一つ残らないんです。

悔しくて辛いけど、歌詞が寄り添ってくれるから

生きていこうって思えます。

生きてるって本当に難しいことだね

この歌詞は本当にシンプルですが

私たちが生きている中で

常に思い続けていることだと思います。

だからこそ強く共感することができます。

こうやって人生の大変なことを挙げて

私達に寄り添ってくれています。

私たちへの励ましがサビにある!

だけどぼくは君が好き
めんどくさいとこも好き
だからそんないじけないで
顔を上げてごらん


僕は君が好き

この歌詞に何度愛を感じたことか。

誰かからの愛って確信が持てなくて

不安になることも多いと思います。

でも、この歌詞には二人からの無償の愛が

詰まっていると思うんです。

めんどくさいとこも好き

不安だからこそ

めんどくさい自分が出てきて

あー、またやっちゃった。

って後悔したり、自分をもっと嫌いになったり

めんどくさい自分はできれば封印したいですよね

でもこの歌詞はそんな自分すらも肯定してくれます。

だからそんないじけないで
顔を上げてごらん


この歌詞はパートナーが

いじけてるパートナーに向けて

ちょっと笑いながら、

でも適当に言ってるわけでも

馬鹿にしてるわけでもなく

かわいいなぁって思いながら

優しく見守ってる視線が思い浮かびました。

サビの歌詞は

大切な人に言われたら嬉しい言葉が

詰まっているなぁ、といつも思います。

2番の歌詞も人生あるある


一人部屋にいたら
誰も気づいちゃくれない
外に出てみたって
いいことなんかおこらない
人に親切しても
ありがとうって言われない
いやになってやめたら
何ひとつ残らない

一人部屋にいたら誰も気づいてくれない

これって当たり前なんですけど、

でも部屋に居たくて居るわけじゃないかもしれないし

部屋にいるけど人との関わりを求めてたり、

部屋にいるからこそ愛情に触れられなくて

もっと不安になって悲観的になったり、

誰も気づいてくれない

っていうのは今の現状の実況をしてる訳じゃなくて

誰か気づいてってことなのかもしれません

ひとりぼっちのときは誰かからの

愛情気遣い包容力に救われるものです。


外に出てみたっていいことなんかおこらない
人に親切してもありがとうって言われない


外に出てみたっていいことなんかおこらない

人生が絶好調の時は自分に自信もあって、

世界が明るく見えてすべてが楽しい。

でも、ネガティブになって、

自分のことが嫌いなときほど

人前でおどおどしてしまったり、

他人が気にしてないようなちょっとの失敗も

頭の中で何度もリプレイされて

後悔したり、、、

外に出たところで反省と気遣いのオンパレードで

いいことなんか起こらないと

思ってしまいますよね。

でも、この人は

人に親切する余裕があるのかなと、

歌詞を見てそう思いました。

人に優しくできる人は感受性が豊かだったり

相手に気を遣って

自分の気持ちをうまく伝えられなかったり

なにかと考えてしまいがちなんじゃないかな。

と思いました。

だからこそ自分のことで頭が一杯で

苦しんでいても

他人への配慮は忘れない。


生きてるって本当に難しいことだね

だけどぼくは君が好きしょうもないとこも好き
だからそんないじけないで顔を上げてごらん

みんなが君をきらってもぼくは君のことが好き
どうか気を取り直して雨は上がってるよ

いろんなことを考えちゃうけど

でも、
僕は君が好きで、
しょうもないとこだって好きなんです。

そうやって言ってもらえたら

なんだか心が軽くなります。

しょうもないなぁ。って思ってしまっても

そんなところも全て受け入れてくれる。

実際に全てを受け入れて無条件で愛してくれる人

に中々出会えませんが、、、

でも、ハンバートハンバートならわかってくれて

愛してくれる。という謎の安心感。と

勝手に信頼感を抱いちゃってます。


みんなが君をきらってもぼくは君のことが好き
どうか気を取り直して雨は上がってるよ

すべての人から嫌われても

一番好きでいてほしい人に

好きでいて貰えればそれでいい。

と思うタイプの人間なんですけど

皆さんはどうですか?

もちろんみんなに愛されて和気あいあいと

楽しい時間を過ごすに越したことはないですね

ただ、友達でも恋人でも

彼らが私を理解してくれれば

それでいい。って思えるし、

そもそも、もう理解してくれてるし

これから出会う人に嫌われたっていい。

って気持ちで日々生きてますね笑

新たな出会いを期待していない訳ではなくて

やっぱり自分を守るために、

相手に期待して落ち込まないために

そういう考え方になったという感じですね

逆にここまで安心して

生きていけるくらい理解してくれる人に

出会えたので私は恵まれているのかもな

と思います。


どうか気を取り直して雨は上がってるよ

ネガティブ
な時とか、もうだめだって思ってる時

雨は降り続いてると勝手に思いがちですよね

でも実はもう雨は上がってて

明るく生きていく準備は整ってたり

自分が勝手に落ち込んでるだけで

周りは全然気にしてなかったり、

一回落ち着いて周りを見渡してみたいものです。

それでも気付なかった時に

周りのみんながもう雨は上がってるし、

もし不安でも私はあなたが好きだよ。って


歌詞のように

愛されていること、安全な世界があることを

知らせてくれたら1番いいですよね。

忘れかけていた周りの人々の暖かさを

思い出すことができる曲だと思います。


ぜひ孤独な心に染み渡る
『君の味方』
聴いてみてください!


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