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二重に整形した話

去年11月末に、突拍子もなく二重に整形して見たい欲が湧いた。
そのまま適当に調べて、良さげなところで2週間後くらいに美容整形外科の予約を取った。



整形前の目

正直、それまで二重にしたいと思ったことはそんなになかった。
目はそんなに小さい方だと思ってなかったし、目の大きさ以前にトータルでブスなので1箇所いじったところでどうにかなる期待もなかった。
アイプチやテープ、ファイバーなどなど、メイクアイテムが流行ればひとまず購入し、試してみてはいたが、どのアイテムを使っても一瞬として二重になることがなかった。

三十路に入り、何か毎日変わった事を探したり、化学の本を読んでみたりしているうちに、ふと、整形を経験してみたいと思った。
目のシワが欲しいというより、美容整形の社会経験(?)をしてみたくなった。1番安そうだから二重整形にした。


カウンセリング当時。
めっちゃ小さい個室に通される。暖房が鬼効いていて暑かった。
待ち時間がそこそこ長かったが、看護師さんから大方の説明を聞いたり、どんな二重が要望が聞かれたり、整形にあたって目の具合をチェックされたりした。

どんな二重になりたいか、要望を聞かれたが、二重に種類がある事すら知らずに行ったもんだから要望も何も無い……。
とりあえず分からないから、今のポテンシャルで出来る最大限派手めでいい感じなヤツで頼む、と注文した。
種類としては、末広がり(目頭と二重の始まりは付いていて目尻に向かって二重幅が広くなるやつ)と、並行(目頭から目尻まで二重幅が同じやつ)と、MIX(前記2つの中間)っていうのがあったけど、イラストや症例を見ても全部二重としか認識出来なかった。
シミュレーションでシワを作ってもらっても、顔全体と目のパーツを合わせてうまく見比べることが出来なかったし、自分の顔だと尚どれも同じにしか見えなかった。
違いがわからない女。

とりあえず作る二重のイメージは湧かなかったが、次に目のモチベーションを確認してもらった。
その時に言われたのが、
・目幅がしっかりある
・蒙古襞、脂肪、たるみが少々あるが、追加手術の必要はなさそう
・まつ毛が長い
・シワを仮付けした時に跡が全く残らないので二重を作りにくいかも
と言った感じだった。

アイプチに嫌われていたおかげでたるみとかは少なかったらしい。加齢のせいはある。


目の状態と先生のカウンセリングと合わせて相談して、幅広めの並行型で作ってもらうことになった。
とにかくやるなら「整形したぞ!」と分かるくらいのインパクトがあるやつでとリクエストをした。



形が決まったら契約書のサインと支払いをして、鎮痛剤を飲んだ。

メイクを落として、症例報告用の写真を撮って、笑気麻酔を吸った。
全然効かなかった。
隣の個室でも手術がちょうど始まるところだったけど、隣の人も全然効いて無さそうだった。

いくらか吸っていたけど全然効いている気がしなかったが、とりあえず目薬の麻酔をして、手術が始まることに。
瞼に麻酔を打たれた時、普通にめちゃくちゃ痛かった。笑気麻酔とは何だったのか。
そういえば、子ども産んだ後に会陰切開を縫合される時も普通に麻酔されてもザクザク刺される感覚あったなぁと思い出した。麻酔が効きにくい体質なのかもしれない。
麻酔を打ったけど普通に痛いまま続行、瞼をバシバシ縫われた。
針を刺す度にフェルトを縫うような、厚い布地に太い針を刺すような、ブツッ、ブツッというような音がして尚更痛い気がした。

手術が始まる前に「15分くらいで終わりますからねぇ~。」と言われて、短いなぁと思ったけど、この痛みを15分堪えるのは永遠に等しくないか……と絶望した。

なんか、眼球の位置を上見るんだか下見るんだかするとか、目に力を入れない方がダウンタイムが短く済むよーと言われたけど、目の周りに貼り刺されて無反応でいられるように生き物は出来ていないんでねぇ……。
あまりに痛くてぷるぷるしてたら、先生に瞼の上から眼球掴まれて、視線の位置を指定されたけど、眼球を掴まれていたので、目を動かすことが出来なかった。

マジで痛かった。

目の皮縫うだけでこんなに痛いのに、骨切ったり脂肪吸ったりモノ入れこんだりしている人達は気合いがヤバすぎると思った。

本当に痛すぎ地獄がやっと終わって、鏡を見せられたけど、眼鏡が無かったので何が何だかよく分からなかった。

「ダウンタイム長引くよ~。」と嫌味のように言われた。
もっと麻酔してくれ……。
わたしだって力みたくはなかったさ。


終わってからそのまま、名駅で歌志軒を食べて帰った。



ダウンタイム無しって書いてあったので余裕で2日後に仕事だったが、1週間は新鮮に泣いた後みたいな目になってしまった。

なんか色々思われるのもダルかったので、「整形したんすわ。」と先手を打った。
「わたしもしてますよ!どこでやりました?」と返ってきた。
「うちの娘もやってるよー。」と返ってきた。

とても驚いた。
整形ってわたしが知らない間に、そんなポップな文化になってたんやね……。

二重にしてから顔全体を眺めても、自分的にはいまいち「言われれば変わったような気がする……。」くらいにしか変化を感じなかった。
しかし、何人か友人に会った時には「いやwwさすがに分かるわww」と言われた。
意外と他人に顔って見られてたんやなぁと思った。


1週間くらいの目

そして、二重整形をして1ヶ月くらいで概ね腫れは落ち着いて完成形になった。
2週間後くらいに「ちょっと幅が広すぎたかな……」と思った時期もあったが、腫れが完全に引いてなかっただけだった。
ただ、縫い跡が痒かったり少々のひつっれ感はあったりする。ちょっと縫うだけで違和感ってあるもんなのね。

ほぼ3ヶ月後の今

仕上がりの感想
・メイクの映え方が段違い。今までのは何だったのか。
・ビューラーの意味を初めて知った。まつ毛が上がるという現象を理解出来た。
・眉毛の形が分かった。今までは目の周りがブス過ぎて眉毛がどうあれ関係なかった。今は整えると綺麗になるのが分かる。

正味、手術したての時はようわからん……と思っていたけど、現在は今の目周りの方が相当好き。
顔の下半身がしょうもないけど、マスクして接客業するのに目力強めで挑めるのはちょっと意味があったかなと思う。

こうやって、金払って比較的簡単に変化を手に入れて、周りからの反応が良かったり自己肯定感が上がったりすると整形沼に落ちていく意味がわかった気がした。
これなんだよ、わたしが経験して見たかったものは。
1箇所が整うと、次の不格好な場所が気になり始める。
わたしは結構強めに若いうちに下顎を治しておけばよかったと思って病んだ(一瞬)。
真面目に大学行くより下顎直して小顔にしてたら、世界が違ったと思う。
時代が時代だったらパパ活とか絶対手出てたタイプだわわたし。

今は顔面気にしなくても、素敵な伴侶と可愛い子どもと生涯の友を手に入れているのでホンマに良かった。

そんで、整形メニューで値段を見て、生まれながらにして顔が整ってる人は生涯綺麗な二重なら約30万円、顎がしゃくれてなければ約300万円を既に得した状態なんだなぁ……と数字で感じてしまった。

~まとめ~
二重整形、成果的には若いうち(学生時代)にやっても良かったなぁ~と思った。
興味のある若者はやったらいいと思う。
若さがあるうちは顔面の価値も付随して高いから。あと学割がある。
但し沼っても、自分の稼ぎでできる分までとしような。

なんか、やっぱり幾つになっても新しい経験や変化は面白いと思う。
次また何か変化してみたいと思った時にチャレンジしてみようと思う。

それでは……。

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