ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。
1.前置き
こちらは、ネタバレ気にせずに感想を書きますので、これから鑑賞予定でネタバレ踏みたくない方は、この先にお進みいただくことはお勧めしません。
そんなの気にしないよ~って方だけ、この先にお進みくださいね♪
2.感想
この作品を見ようと思ったきっかけは、最近ハマってしまった中国のドラマ「陳情令」の主役のお一人である肖戦(シャオ・ジャン)君が主演の作品で、当初の上映映画館の公開期間は軒並みネット発売開始後に即完売状態だったのだけど、その後好評により公開期間延長&上映回数が増えたことにより、チケットが取れる状況になったことです。
ですが、私が観に行った回は結果的に上映開始前には完売になってましたね。(人気凄い)
見終わって(というか見ている間もですが)、思ったことは途中の展開が「東洋版ハリー・ポッターみたいだな」でした。
主人公の張小凡は、幼い時に両親を含め村の人々が惨殺されて、敵討ちを近い、その後武術界の派閥の一つ「青雲門」に弟子入り。
兄弟子たちと修行に励んで10年、なかなか芽が出なかったけど、偶然手に入れた「摂魂棒」という神器を手に入れたことをきっかけに力が開花。と同時に小凡が手にした神器を巡って邪悪な軍団との戦いに巻き込まれていく。。。
みたいなストーリー展開なのですが、なんとなく中盤までの展開が修行をしている師匠の元での兄弟子たちとのわちゃわちゃ感とか、青雲門の各師匠が育てた弟子たちとの武術大会とかがあったりね、その流れがなんとなく。
あ、別にそれが悪いということではなく、むしろなんとなく馴染みやすかったなって感じです。
ちなみに、日本字幕版の映画のタイトルやポスターからの第一印象からするとB級感があったので、正直言うと作品の内容自体は大して期待を持ってなくて、陳情令以外の作品での肖戦君の演技見れればいいかなってぐらいの気持ちで映画館に行ったんです。
結果的には、めっちゃ肖戦君の演技を堪能させてもらいました。
才能の芽がなかなか出なくて、炊事係として甘んじているんだけど、師匠の娘の霊児や兄弟子たちには弟のようおに可愛がられてて、素朴で優しくて、いつも意図せず貧乏くじひいちゃったりするようなちょっと抜けてる天然さんな役どころがめっちゃ可愛かったです。
でも最後には、とある出来事から青雲門の師匠たちには忌み嫌われるような闇(今作ではそんな印象を受けたけど、今後の展開次第では違うのかも)の力が目覚めて、ダークヒーローっぽくガラッと雰囲気が変わるのがまたなんともたまらなかったですね。
あと色んな意味で身体を張っていらっしゃった。
セミヌードシーン(とは言っても色っぽい展開ではないけど)もあったからファンにはとても美味しい作品となっているのではないでしょうか。
全体のストーリーは、ちょっと掴み取りづらかったかな。
原題が「誅仙1」となっているように、続編がありそうだから、起承転結でいうとまだ「起」のお話の導入部分って感じだから、色々と展開が飛んでる印象を受けてて、今後続編が公開され次第になるとは思うけど、続編を最後まで見れば話が繋がって分かってくる部分がとても多い感じがしました。
小凡に絡む謎のサルもきっとただのサルじゃない感じだったし。
サルといえば小凡の愛犬のコミカルなシーンは可愛くてとってもホッコリしちゃいました。そこはつい笑いが漏れちゃうくらい。
武術シーンはとてもこだわりを感じて、とてもかっこ良かったり、美しい型があったりと、そこは流石の華流映画だな~と思いました。
ただ、なぜそういう展開になる?っていう突然のキスシーンとかやたらと美女にモテる主人公とか敵役の戦闘シーンは若干のチープさを感じちゃったけど(特に戦闘シーンは、日本の昭和時代の特撮ものみたいだった)、ま、そういうのも良くあるお約束な展開ですからね。
ひょっとしたら、原作の小説だったり、ゲームを知ってる方だったら、もうちょっと今回の作品に入り込めたかもしれません。
まったくの初見だとストーリーは「?」が頭に浮かびながら、結局主人公の小凡はどうなっちゃうの?って感じで終わっちゃいますね。
結局両親や村の人たちを殺した者は分からないし、誰が死んで誰が生き残ったのかもあやふやだったし、途中や終盤で現れる龍の役割は謎だったし。
ほんと謎だらけwww。
ドラマならともかく映画で「ここでおしまいなのか~い」って感じなので、できるだけ早く続編が見たいです。
でも、続編では、今作みたいに可愛い小凡じゃなくなってるよね。。。
きっと。。。
個人的にはツッコミどころはたしかにあるけども難しいことは考えずに、可愛くて優しくてちょっとおまぬけなところがある小凡を演じる肖戦君を堪能できたので大満足でした。
ファンの欲目ではなく、映画好きな視点でいうと評価は大いに分かれそうです。
肖戦君人気なのか、7月24日に新宿シネマカイテで上映開始されてから、シネマカリテでは上映期間延長と上演回数が増えたし、全国の映画館での上映も続々と決まっているみたいなので、もし興味があったら見に行ってみてください。
監督さんは「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズを手掛けたチウ・シウトン監督で、アクションは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズとかを手掛けたション・シンシン監督さんなので、そのあたりの武侠ファンタジー系の作品が好きな方だったら、合うかもしれません。
3.作品概要
[公 開] 2020年07月24日~(新宿シネマカリテほか)
[原 題] 誅仙1
[製作年] 2019年
[製作国] 中国
[上映時間] 101分
[配 給] ツイン
[キャスト]
張小凡:シャオ・ジャン
霊 児:タン・イーシン
碧 瑶:モン・メイチー
雪 琪:リー・チン
不 易:チウ・シンジー
水 月:セシリア・イップ
道 玄:デヴィット・チャン
蒼 松:ノーマン・チュー
[スタッフ]
監 督:チン・シウトン
アクション監督:ション・シンシン
原 作:シャオ・ディン「誅仙」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?