バケガクアプローチ
刹那 彼は気がついた
ヒトの研究
満たされない記憶に
終止符を
人一人、言った。
「お願い戻って来て。」
止まらない
知への欲望
急激に上昇して
ひとつ奪い去った
十数年の濃霧
今はどうなっただろう?
そろそろ
ボクも始めよう
終わり への 始まり に
彼は笑った
集めたのは 異形の真実
不穏の研究
捜しだしたのは
混合色
失ったのは
たくさんの〝時間〟
まあ 不必要だ
彼は笑う
最先端からの景色
お前には何が見える?
目を潰したのは
…ほかでもない。
終わりから 再生 した
寓話(おはなし)を語ろう
さあ
景色飲み込むような
あの影は―――――