スクリーンショット_2019-05-06_10

日本画VTS ネタバラシ

さてこちらの絵

こちら

歌川国芳(うたがわくによし(1797-1861))による【相馬の古内裏】 という作品でした。

絵のモチーフは山東京伝による読本『忠義伝』

源頼信の家老大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫との対決の場面を表現しているとされています。

【相馬の古内裏】とは下総相馬にあった将門の政庁の廃屋のことで、父の遺志を継ぎ謀反を企てる瀧夜叉が妖術を使って味方を集めていた場所だそう。

原作では無数の骸骨の大群との戦いで、しかも本来は3枚別れた絵であれば別々に描くことが多いところを、あえて大きな骸骨一体、というのが当時は斬新で鑑賞者の心を打ったようです(漫画で言う”見開き”の元祖みたいな感じでしょうか)

上記によれば、一番左の女性が妖術で骸骨を呼び出した(口寄せ笑?)滝夜叉姫その人。刀で抑えられている男性もその一味といることも出来ますかね。

こちらも詳しいです。


なお同様に三枚にわたって題材を大きく扱う構図法を取る作品には下記のようなものが

http://www.ccma-net.jp/collection_img/collection_02-15_kuniyoshi.html

より

鬼若丸と大緋鯉

宮本武蔵と巨鯨

ビジチューンでさらっとねたにされてます笑

https://www.youtube.com/watch?v=Vw6_uyKdWNU


讃岐院眷属をして為朝をすくふ図


まだまだコンテンツも未熟ですが応援して頂けるとすっごい励みになります!