読書;ケの美 あたりまえの日常に、宿るもの
ケ(ケケ)のカンファレンスなるものを扱う自分ですが、良き本を見つけました
14人による短編集です。編者の佐藤卓さんは知らなかったですが「おいしい牛乳」をはじめデザイン界で著名な方のよう。
全く予想もしていなかったですが、1人目はファンの料理専門家・土井善晴さんでした。
相変わらず言葉が綺麗で素敵です。
「ケの美」とは、日常の営みという営みの秩序の中に現れる美しさです。誰にでもみえる当たり前の事と物、または行為。
武者小路千家家元後禱 千宗屋さん
現在、多くの人にとってもはや茶の湯は「ハレ」のものだろう。生活の場から和室が消え、着物も消え、季節感も消え、そういった嗜みの元で一椀の茶を親しい人との関わりの中で愉しむという風習は日常からほとんど消滅したに等しい。
このあとに続く、おろしたての茶筅をお湯にくぐらせた時の一瞬の表現が美しかった・・・✨ 形状のわずかな変化はケの中のハレを象徴する一時であると🍵
小山薫堂 さん「おくりびと」の脚本家
座右の銘は「坐辺師友」(北大路魯山人の言葉)、なんでもない日常の中にどれだけの価値を見いだせるか。その小さな価値の積み重ねがちょっとやそっとじゃ壊れない「逞しい幸せ」につながると僕は信じています。
湯道という言葉も、狐桶(中川周士さん作)も初めて知りました(かわいらしい!)
自分で誂えた繊細な桶ですから自然と大切に扱います。すると湯をあびる所作にも品が出てきて、何よりじゃぶじゃぶ使っていた湯を大切に思うようになったのです。
本当に美しいものは人の生き方そのものまで変える力があるのかもしれません。
原田郁子 さん
耳型イヤホン(こんなのあるんやー)
柳家花緑さん(落語家)
本に記載されているURL(新潮社のHP)はみれませんでした。多分これだと思われ
シンクロニシティ=”意味のある偶然の一致(共時性)”。この現象を喜び、楽しみだすと「ケ」は間違いなく「ハレ」になる。でも自分で起こすことは出来ない。起きやすくするには、起きた時の感情がどういう気持かを再現する。びっくり、嬉しい、ワクワクを日常でも多く感じること。
そうすればそういった感情の中にシンクロニシティが入ってくる。
”意識の密度が現象の密度”
ケの美展、行きたかったなー
まだまだコンテンツも未熟ですが応援して頂けるとすっごい励みになります!