百蔵

27歳の初夢は亡き祖父が登場した。戦争を経験した祖父、強さと優しさの象徴のような存在であった祖父。他界して8年経つが思い出す祖父の顔はいつも笑っていた。とても優しくてとても温かい笑顔で。

 夢の中で私は祖父と話していた。内容までは覚えていないが、とても落ち着いた時間を過ごしていた。隣の部屋にいた祖母や両親の元へ顔を出し、おじいちゃんが〜と話すとみんなは祖父はもう亡くなったという。初めは意味が分からず理解できなかったが、徐々に祖父が亡くなったことを思い出す。すぐに祖母たちを祖父のいた部屋に連れて行くが、そこに祖父はいなかった。途端に悲しみが、寂しさ、涙が溢れ出した。おじいちゃんに会いたい。一瞬だが祖父が再び現れ、あの優しい笑顔を見ることができ、目が覚めた。

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