鏡子

私だけが逆さまの教室を歩いていた

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私だけが逆さまの教室を歩いていた

最近の記事

私が美人でいる言い訳

街を歩いていて理不尽に野生で現れた、私がまるでポケモンのような、性欲に捕獲されるような声の掛け方をされた時に「私がきっと美しいからだ」と思う。内声に諦めた哀しみと、プライドの虚しさを抱える。 自分の存在に対して脆弱な自己肯定感を守るためにも、綺麗でいたいと思う。 (本当はそんな世の中がこの国が吐くほど大嫌いだけど) ナンパする男は、道端で突然物として見られる暴力を知らないんだろう。 自分がこれだけ綺麗だから、と思って自分を守るしかない前に普通は「愛されているから脅かされ

    • 命を引き換えにされて、乞われる愛。

      命を引き換えにされ、付き合わなければ死ぬと言われた人が一人 別れれば死ぬと言われた人、二人 別れて死んだ人、二人 全身全霊の優しさを賭けても何の疑問も持たず自殺未遂をした人が、一人。 私の初めての恋愛は同性で、同い年の女の子に自殺されたところから始まった。 そして、先日以前同棲している人が、何とか振り切って別れた後 実家で死んだという事を知った。 最期まで、身勝手だと思い、勝手に泣いた。 十年経っても会いたいと思う恋しい人も居るけれど、失った時に死にたいと思っ

      • 魂と踊れ

        心臓の瞬きやあらゆる激情は波打つ パルスの変遷はただ円環のように周り続ける 運命線上でワルツを踊り血を流し合う 踊らされるな 魂と踊れ  今ある何かを愛し続け気づかぬうちに死んでいけ 愛を抱いて死へ駆け抜けろ 死ぬまで生きてくれないか 震える高潔な魂 お前の見事に左右非対称なその純粋さ 総ての人間がお前を否定しても ここで間違っちゃいないと死ぬまで言い続ける お前が耳を塞ぐ日も この点へと帰ってこれるように  2018703 archive

        • 舌下美人

          日記なんか自己満足だけど、過去誰かの自己満足に救われたことがある。個人ブログやTwitterは、人の精神の形を冷凍保存させインターネットに漂わせる。 読み返していて、過去の自分にも救われる日もある。書かずにはいられないそれぞれの階層に、感情が動くたび手を加えていく。 思春期 私の三割程を作ったブログはインターネットのアーカイブにも残っていないほど無名な日記だったが、私のあるひとつの階層がその人によって形づくられたという事は変わらない。 誰かのリツイート一つ 網目のように何

        私が美人でいる言い訳

          神様をミキサーにかけながら。

          あのころ屋根に登って夢をみた。 私たちは逃げた、だって生きようとした。 椎名林檎の月に負け犬を聴く。 スクールゾーンはダサい稲穂が馬鹿みたいにそよぐ、まるで「スタンツ」だ。 部活帰りでノーヘル運転。二人乗り。先生の声が聞こえてスピードを上げる。 保健室のカーテン 音楽に騙されて心地いい、特別になりたい、授業は上の空、太宰治にも騙された。私が死んでも世界は廻るけど、私が死んだら多分世界は終わるとも思う。 見えない銃弾をかわして廊下を歩かなきゃいけない。 見えてし

          神様をミキサーにかけながら。

          安酒ならばホワイトホースを

          安酒ならばホワイトホースを フォアローゼスなんてアマニタ・パンセリナだし なんの物語もない、ただ酔う為の酒。 その中でまだイケるものといえば、このスコッチくらいしか私は知らない。 ポケットに死を入れて、人に頭下げてIQOS。 毒づく間も無く朝日が登っても 泥酔すれば夜が来るもの 私の部屋は永遠に夜。

          安酒ならばホワイトホースを

          死刑台の十字架

          死刑台のスイッチを押すのは人の手。 善いことをしたいから、なるべく神秘的に死後の世界を想像してみようと思うけど、「ただ肉体が停止するだけだよ」って声が聞こえてしらけてしまう。悪人は幸せに生きる。 よくよく考えてみれば、死刑制度がある時点で因果応報なんて無かった。なぜこんな事を信じて居たのか、悪人の私には解らない。

          死刑台の十字架

          冷めゆく舌

          センチメンタルに火をつけた 燃え上がれ 周囲の草や花も全て真っ黒に焦げるまで眺めていたい。 新品の幸福 美しいラッピングを潔く剥がして見える肉体と魂の間にある虚空 そこに埋められた孤独 忘れられない 叫びたいけど叫べない 大声で怒る前に泣き崩れそうでそれも許されなかった永遠に一人ではないと教えられたから、生きてることそれだけでもうとてつもない孤独。 狂っている狂っている静かに狂っている  存在しない写真をいつまでも抱きしめているような 陽炎抱いて火傷した 笑顔で現実をや

          冷めゆく舌

          イイネ

          私を泣かせたひとが幸せになっていた。見たくないのに見てしまう。きっと、これは精神的リストカットだ。 あれ以来、持ち前の愛の定義を捨てた私は思わずその慎ましやかな戸建てに放火でもしてぇなあ などととぼんやりと思いつつ。待ち合わせに来た恋人の顔が何故か満面の笑みで可愛かったので 私も誰かの恨みをかってるかもしれないから さっさと心で忘れたフリしないとと思った。 時間の無駄。世界平和。ここは娑婆。 綺麗な忘れかたや、執着の手放し方なんてあるのか。乗り越えるべき なんて思わない。

          イイネ

          今日死ぬなら、明後日でいいじゃん。

          理由無く死にたくなる側の人、今日も明後日まで死ぬの待とうな。明日もその日から数えて明後日死ぬことにしような。なんとか生き延びような。やり過ごそうな。そろそろ寝るよ、おやすみ。

          今日死ぬなら、明後日でいいじゃん。

          持続しない、感情の波形。

          ほしかったものをやっと手に入れたんだと思う。けど、多分わたしはほしかったものを忘れたとも思う。 いくら希望を持とうと努力しようが、もはや持続しない。人が手を差し伸べてくれても無気力になって最悪なことをしたり、自分でも自分がコントロール出来ない。10代の頃はこれが若さのせいかもしれない希望を賭けていたけれど、どうやら年々酷くなるようで呆れる。今はただ欲しいものが解る才能が欲しい。不幸になりたいわけでは決してない。 年々失望と学習性無力感で満たされ害虫のように自らの精神構

          持続しない、感情の波形。