『響け!ユーフォニアム3』 第六回 ゆらぎのディゾナンス 視聴者ノート
修学旅行や加藤葉月の初オーディション合格など嬉しい・楽しい内容も少しありましたが、オーディション〜結果発表という事で全体的に緊張感のあるシーンが淡々と続く回で、嵐の前の静けさ、アルバムにおけるインタールードのような印象でした。
何を書いたら良いか分からないので気になった事を列挙しておきます。
滝先生の神格化問題
美玲は3期に入ってからは、さつきや低音パートの仲間とも打ち解けて安定しているキャラクターという印象でした。その分、OPの不満気な表情は「きっと何かが起こるのだろう」と予想させるには十分でした。
芯の強い彼女がオーディション結果に不満を持ち、それを部長に相談する形で「滝先生を神格化してはいない」と不満を吐露します。いや別に久美子達も神格化まではしてないじゃ・・・と思ったのですが
視聴者は滝先生が指導実績や実力がある事を知っています。よくよく考えてみると、先生最高の業績である全国大会銅賞は2年前の事です。美玲の世代は去年全国に行けなかったことからも、「神格化してない」言葉には一理あります。
もっと問題発言は・・・
部長久美子が職員室で滝先生と会話したときの言葉ですが、あまりにも他力本願な発言、滝先生を神格化した発言に自分も面くらいました。信じていれば救われるじゃないですが実力主義とは相性の悪い概念なんじゃ・・・滝先生を実は神格化してしまっている幹部、不調和 = ディゾナンスが火種になりかねないという話でした。
ディゾナンスの種
ちょうど良い機会なので、後半戦に向けてこれまでに出てきたディゾナンスを整理しておきます。
滝先生の神格化
幹部への委譲意図が理解できない問題
久美子が予想以上に滝先生を神格化していた問題
滝先生が暴走したときに誰がツッコミをいれるのか問題
黒江が本気出してない問題 / 本気を出しても問題
黒江に特別な友達がいない問題
黒江が特別になってソリを吹いた場合に
部長の信任に傷がつく問題、それを選んだ滝先生へ下級生から不満爆発問題
OPの久美子と麗奈が泣いてる演出問題 → ソリを一緒に吹けなくなる状況?
麗奈が”久美子と全国までソリを吹きたい”発言の呪い。麗奈のモチベーションが下がる可能性のある問題
北宇治高校が龍聖学園や立華高校を倒して全国大会に進む実力があるのか問題
ユーフォパートに競争原理が働いてない問題
実力主義なのに"みんな"と久美子が言い出した問題
OPでツバメちゃんが悲しそうな顔をしている問題 → 未定
時計の針
時計に針が描かれていないリズと青い鳥状態であることは以前にも書きましたが。今回、滝先生が演奏の指導をしている時にようやく針が描かれていました。
練習中にも描かれていないので、全体演奏 or 滝先生の指導 とリンクしているのか、ぶっちゃけまだよく分かりません。
従来時計をしているキャラクターは主人公か先生、時間を前に進める人だったのです(例えばリズと青い鳥だと希美・滝先生・久美子)黒江もしているのにも違和感はあります。最後まで見ないとこの辺の謎は解けそうにないですね。
まとめ
今回はディゾナンス = 不調和について主にまとめてみました。
引用
「響け!ユーフォニアム3」 より引用させて頂きました。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024
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