作為的な無作為に関しての弁解【エッセイ】
「私は二度とこの曲を聴かない。聴いてはならないわけではない。誰もこの曲を聴くことができない。音楽は私よりもよっぽど生きているし、いつも私よりも早く死んでしまうのだ。
はじめに伝えておかなくてはならないことがいくつかある。どこから言ってみせようか悩んでしまう。端的に言えば、と言った途端端的には伝えてしまいたくなくなってしまうが、私はこの曲をほかの曲と同じように扱うつもりがない。私は自分が作り出した音楽を、比喩表現では表しきれないほどに愛しており、特に気に入ったいくつかは私が