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恋する細胞

揺れることを許して、

自分がしたいように装ったら、

すごく気分がよい。


昔、ある人に憧れて、ときめいた気持ちが、

シャンパンの気泡や香水のほんのり漂ってくる香りみたいに、

内側から沸き立ってくる。


恋する感覚。


ときめく感覚。


一人一人、相手がちがうと、異なるのだ。


からだのすみずみから、

細胞から、音を立てて、はじけてゆく。


本気にするわけではなく、遊ぶだけでもいい。


ほんのりした香りのまま。


ケーキに飾るうすい金箔みたいな微かな感覚で、

そのきらめきを楽しもう。

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