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    • セオ商事の営業日誌

      • 62本

      セオ商事の、仕事と趣味の間の話しを連載します。UI/UX、デザイン、テクノロジー、哲学、その他プログレッシブな事柄をご紹介

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    女性エンジニア800人に囲まれて思ったこと

    初めての一人旅に不安で半泣きになったり、成田空港でアイデンティティについて考え直させられたりといろいろあったが、どうにかこの滞在の主目的である Women Who Code のイベントにたどり着いた。世界中の支部リーダーが集まった1日目のワークショップと、ベイエリアの女性エンジニア800人が参加した2日目のカンファレンス、それぞれで得られた知見を紹介したい。 1日目 WWCode Leadership Summitまずは、世界中の都市にある WWCode 支部のリーダー陣の

      • 単身渡米したら、日本人じゃなくなった

        (前回はこちら) インターナショナル・スクールで育ったら万全の国際感覚が身につくかというと、そうではない。学校によってそれぞれ特色はあるものの、人種や経済階層の多様性をそこまで都合よく確保できないからだ。学費の高額なところなら必然的にエリートの子供が多くなり、キリスト教系の学校なら宣教師の子供、米軍基地内なら軍人の子供、入学基準の緩いところだと日本人ばかりになったりする。 そのような偏った狭い国際空間でしかないのに、「インターナショナル」と銘打っているからと世界を知ったか

        • 気合いだけで単身渡米した

          ひとりで埼玉より遠いところに行ったことがなかったので、自分のなかでは大きなチャレンジだった。たかが4泊でも、初めての単身渡米。出発の何日も前から不安と緊張に耐えきれず周りに弱音を吐くと、たいてい怪訝な顔をされた。 「え、英語できるのに……?」 いや、たしかに英語はできる。でもこの際、まったく言葉が通じない国に放り込まれたほうが怖くない気がする。だって、言葉だけはネイティブレベルのいい大人が、日常のあらゆる所作に初めて挑む様子を想像してほしい。バスの乗り方、切符の買い方、チ

          • 音声インターフェースを使うと性格が悪くなる?

            先日、私と Amazon Echo Dot との間でこのような事件が起きた。 驚きと不快感の伴うインタラクションだったが、自分的なポイントは2つある。 1. ユーザの指示を理解したのに従わないという、ロボット原則に反するようなデザインに疑問を感じた 2. 人間に対しては言わないであろう「うるさい」という言葉が口をついてしまった 今回は、この (2) について考えてみたい。 技術精度が上がり、より人間に近い音声アシスタントがあらゆるところに組み込まれていく時代。ユーザ

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            瀬尾 浩二郎(theodoorjp) 他

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            社会が見える英単語(3) — dog whistle

            dog whistle【名詞】ドッグ・ホイッスル 一部の人にだけ伝わるように使用される婉曲表現 大っぴらに言えない差別的なメッセージを、あからさまでない形で支持層に届けるための政治的な発言手法。人間には聞こえず犬だけに伝わる高周波の犬笛のように、見かけは差別用語ではないものの、特定の層にはしっかり通じるよう戦略的に使われる言葉。 よくある犬笛語inner city 逐語的には「都心部」を指す inner city や urban などの言葉が、「白人が出ていってスラム

            エアコンのリモコンに2大派閥がある

            社会が見える英単語(2) — privilege

            privilege【名詞】プリビレッジ すべての人が有するわけではない特別な権利や利益、有利さ 「すべての人に本来的に備わっている、剥奪されてはならない権利」を指す right としばしば対比される概念。たとえば、横柄な態度で月初めにお小遣いをもらいにいくと、「小遣いは right じゃなく privilege だ。そんな態度じゃ一銭もやらんぞ」と親に叱られる。胸を張って主張していいのが right、ありがたく享受すべきなのが privilege、といったところだ。

            押せばわかる Bluetoothボタンの世界

            オートメーションにはさまざまな発動方法があります。ジオフェンスを使うもの、スマホアプリから操作するもの、そしていま流行りの音声認識。ついつい目新しい技術にばかり手を出してしまいがちですが、用途に合わせて最適のインターフェイスを選びぬく冷静な判断力もほしいところです。 そこで忘れちゃいけないのが、ボタン。まさに押すだけ。ローテクすぎて候補にすら挙がらないなんてことがあるとしたら残念な話です。ボタンの強みは、なんといってもそのシンプルさ、そして圧倒的な存在のフィジカル性にありま

            社会が見える英単語(1) — woke

            人種や価値観などの多様性をもった自由な社会では、異なるものが入り交じることで豊かな文化や革新的な発想が生まれてくる。その反面、異なるものを共存させることの難しさがたびたび問題化する。 西洋とは思想も歴史背景も異なる日本の社会が今後どのように変化していくのかはわからない。が、いかなる形であれ「多様性」が増していくのは避けられないように思う。比較的均質だった、もしくは均質を装っていた社会では直面せずに済んだ問題が、つぎつぎと浮かび上がってくるだろう。 このシリーズでは、多様性

            ダーウィニズムとプログレッシブ

            大学に、職業訓練所としての機能を望む人がいる。社会にも余裕がないなか、高い学費の対価として確実に役立ってくれるような教育を求めるのは自然だ。 どんな仕事に就きたいかが決まっていれば、そこで即戦力となるために必要な知識や訓練はだいたいわかる。即役立つことだけを集中的に学べば効率的だ。いまのデザイントレンド、いま業界標準のアプリケーション、いま需要のあるプログラミング言語……。が、目先のお役立ちノウハウは五年後、十年後にもはたして有効なのだろうか。学んだことがピンポイントであれ

            普通を極める

            数週間にわたり、プログレッシブについて考えてきたこのアドベントカレンダー。各人のプログレッシブ像もだいぶ見えてきた。 とは言え。プログレッシブじゃないほうがいいときが結構ある。なにがなんでも期待どおりのことをし、余計な裏切りをしないことが圧倒的に正しい場面。 たとえばプログラミング。やったことのない人からすると、むずかしいことをむずかしい感じでコンピューターのために書く作業かと思うかもしれないが、実際はちょっと違う。むしろどんなに複雑でむずかしいことも簡単にわかるサイズま

            探しに行くプログレッシブ

            プログレッシブな音楽を作ろうとしていると、たまに「デタラメに聞こえる音列」が必要になるときがある。そんなの、デタラメに鍵盤を弾いたらいいじゃないかと思うかもしれないが、これがそう簡単にはいかない。 人間は、インクの滲みや星の配置をみて意味を見出さずにはいられない生き物なので、ちょっとやそっとの「デタラメに並べた音列」では、やはり何らかの意味を勝手に感じとってしまう。ならばとリズムを崩してみたり、音の数を増やしてみたりしても、今度はただの間違いのように聞こえてしまったりする。

            凡庸な人間がプログレッシブになる

            「天然」や「天性の才能」というものを信じるだろうか。 何の計算もなくとった言動で笑いをとれてしまう人。「やっべー勉強してねぇ」といってしっかり100点をとる人。スポーツや芸術の分野で、周囲の何倍も秀でた力を難なく発揮する人。 本当に素質に恵まれている場合もあるだろうが、ただ努力を隠すのが得意だったり、普通の人なら努力と思うようなことをそれと思わずに行っている場合もあるだろう。競争率の高いフィールドであればあるほど、生まれもった才能だけをたよりに突出した成果を収めつづけるこ

            プログレの国連大使を決める

            プログレッシブを掲げておいてこれを避けてとおるのも不自然なので、ここでいったん個人的おすすめのプログレッシブ・ロックを国別で見ていこう。 イギリス YES Soundchaser Apple | Spotify | YouTube 世界の主要プログレの大半を生んだイギリスからなんと1組だけを選ぶという斬新な試み。この貴重な1議席に誰を選ぶかで、その人のプログレ観のすべてが露わになる。プログレのホグワーツではこれによって寮分けを行う。 フランス Magma Theus

            ファンシープログレッシブ宣言

            プログレ・マインドの陥りやすい傾向として、「シニシズム」と「メインストリームに対する蔑み」がある。青春時代、プログレ畑にもまれながら厨二街道を疾走していた私も、高校を卒業するころになると、この二つのアティチュードには次第に疑問を感じるようになっていた。 プログレッシブたる者、“大衆” を冷笑的なまなざしで眺めたり、売れ線をひたすら蔑視するような手法が必ずしも適切ではないのではないか……? プログレに付随する負のオーラを払拭するべく、当時私のミューズであった妹と二人で新たな

            プログレス〈進歩〉よ、何処へゆく

            プログレス(進歩)という概念自体はあまりプログレッシブではない。 というのも、進歩とは、ある方角に向かって進んでいくことが前提されている。「ただの変化」と「進歩」の違いはなにか。「変化する前より、変化した後のほうが良い。これは良い変化だ」と価値判断を下しながら、ひとつの方向に沿って変化を並べた結果が「進歩」だ。 これはごく単純にリニアな前進であることもあれば、複雑に分岐しながら進んでいくこともあるが、いずれにしても強く「指向性」を感じる概念である。 進歩の正体何がこの指