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『にがくてあまい』にみる人間関係

主人公の江田マキは、親の仇と言わんばかりに野菜を毛嫌いするOL。彼女はひょんなことからゲイでベジタリアンである片山渚との同居生活を始めることになる。

渚はマキとの同居生活を始める際に、こんな条件を出した。

「条件がある。料理は俺が作る。あんたは残さず食べること。」

その言葉通り毎日振る舞われる渚の野菜料理を通して、マキは苦手な野菜を克服していく。そして2人は互いに心を通わせるようになるのである。

川口春奈、林遣都の主演で、小林ユミヲによる同名コミックを実写映画化。農家の娘だが野菜が嫌い、料理はできない、部屋は荒れ放題、私生活はだらしない、しかし仕事には燃えるキャリアウーマンの江田マキ。そんなマキがひょんなことからオーガニック野菜を愛するゲイのイケメン美術教師・片山渚との同居をスタートする。なにかと衝突するマキと渚だったが、渚の作るオーガニック野菜料理に野菜嫌いのマキが癒されていく。そして、それぞれが抱える問題が解決していく中で、マキと渚はお互いが大切な存在に変わっていく。

出典:映画.com https://eiga.com/

映画を観る前、この紹介文を読んだわたしは、男女の恋愛物語を予想した。しかし、マキと渚の関係は、恋愛関係とも友人関係とも言い難いものだった。ふたりは血縁でも、恋人でも、友人でもないが、互いにとって「大切な存在」となっていた。この、既存の枠組みに当てはまらない人間関係が、わたしにの目は新鮮に映った。

こんな人間関係があってもいいんだな、と感じた映画でした。


あとおいしそうな料理とかわいい川口春奈と美しい林遣都を拝める映画です。お勧めします。


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