見出し画像

「‌ ‌ ‌ ‌ ‌」



見えない
はいいろの
つめたい靄に隔てられて
見えないはずの山が
わたしに「          」と言った

聞こえるはずのない声を聞くたびに
私はきっと
だれも知らない生きものになってしまった

しずかに項垂れて
それからは
ただ
ゆっくりと
眠りにおちるのだ
本能のままに


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?