2人の子の存在に想うこと

私は優柔不断だと思う。
小さい頃からそうだった。
何か選択する場面では必ず悩み、
決めたら決めたで、
「やっぱりあっちが良かった」
そう思いがちだった。
だった、というか今も割とそう。
35歳にもなってそういうところは
子どもの頃とあまり変わらないかもしれない。
35年もこんな自分で生きてきたんだ、
今更そう変われないと思うが
別にそれでもいいかと思い始めている。

そのきっかけは2人の子どもにある。

私は数年間子どもに恵まれなかった。
数年とするのはその期間を長いと思うか
短いと思うかは人それぞれだから。

以前なかなか妊活がうまくいかなかった頃
ある芸能人が出産し、その妊娠を振り返って
「結婚して1年も子どもに恵まれなくて」や
「不妊治療する直前で授かることが出来た」
などと表現したのを目にして、
何故だか、ひどく傷ついたから。

私も何故か意固地になって
自己流のタイミング法を数年続けたが
ある時職場の先輩に
「子ども欲しいんでしょ?
一度検査しに行ってみなよ」と
ストレートに言われて初めて
ようやく重い腰を上げて
婦人科へ行くことにした。

結婚してから太ったこともあるけど、
検査をしてみて初めてわかった病気や
体質が明らかになった。
その治療を,数ヶ月したあと、
不妊科で2回タイミング法をしてから
ステップアップすることになったが
私は生理が来ても予約せず
タイミング法をしなかった。

意地になって避け続けた不妊治療。
やった方がいいけど、
やりたくなかった。

病院から検査結果を聞きに来るよう
言われるまで行かなかった。
検査結果を聞きに行くと、
その場で体外受精の予約をすることになった。

治療やりたくない、子どもは欲しい。

夫は、「生まれたら一緒だよ。
不妊治療やってみようよ」と言った。

悩みもがきながら、流されるように
でも、自分で治療することを決めた瞬間だった。
子どもが産まれる未来が想像できなかった。
それでも、キャンセルせず進んだ。

その選択に5年後の私はただただ感謝している。

今、2人の子どもに恵まれて
幸せな日々を過ごしていること。

あの時治療をしたから産まれた子どもたち。
時々もっと早くしていたら、なんて
思うこともあるけれど、
いやいや、あの時に選択したから
この子達に出会えたんだから、と思う。

治療するまでの人生全ての日々の選択、
何かひとつ欠けてたら私は
大切な子どもたちに出会えてなかった。

子どもたちの存在が
私の過去の選択、後悔してることも含め
全てを包み込み癒してくれる。
(あの時こうすれば、いや、しなかったから
この子達に出会えたからこれでOK など)

だからこの先も多分選択に迷い、悩むだろう。
でも子どもたちに出会って、これで良かったと
思えるように、今後も最終的には
これで良かったんだと思えることの連続だ。

それでも悩む。
35年こうして生きてきたんだから。
日々、悩みながら選択する。

「やっぱりこれで良かった」といつか
思えるようになる、と分かってるけど。

#自分で選んでよかったこと

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