採用でみてること

仕事で採用もやっていて、この一年でそれなりに面談数もこなしてきたので、どういうところをみているかをちょろっと書き残しておく。

前提

・スタートアップ(10〜20人)での採用
・国内では他にあまりない事業=事業領域的には経験者がいないに等しいので採用要件は高くなりがち
・自分は一次面接か二次面接での参加が大半(スキルセット面と、カルチャーマッチ面と、どちらも割としっかりみる)

仕事能力のみてるところ

仕事能力よりカルチャーマッチを重視してはいるものの、先に書いたようにかなり難易度の高い事業をやっているため、仕事能力もきちんと見定める必要がある。(そこを妥協したなと思った採用は、うまくいっていない)

ではなにをみるか?というと、どの職種も共通で言えるのは「再現性」「発想力」「成果志向」「コミュニケーション能力」だ。

再現性は、これまでの仕事での実績をうちでも再現できそうか?をみる。具体的には、過去の実績の要因を自分で語れるかどうかがひとつポイントになる。解像度高く語れれば語れるほど、その実績を再現できる可能性が高い。逆に、なんでか知らんけどうまくいってますという人は、環境が変われば成果を出せない可能性が高い。

発想力は、簡単に言うと、与えられた仕事をやるだけでなく自ら必要なことを見つけられるタイプか、という意味だ。これは、うちの場合は見極めるのは割と簡単で、事業についてかなり詳しく説明してその反応をみる。誰にとってもあまり馴染みのない話をすることになるので、それを聞いて質問したり、わくわくしたりできるか?を判断する。一番良くないのは「詳しく説明してもらえたので、よくわかりました(笑顔」みたいな反応だ。はっきり言って、話す内容はかなり質問しやすい内容にしている。なのに質問が出ないとしたら、たぶん好奇心や発想力がかなり足りない。そういう見方をしている。

成果志向はほぼそのままだけど、要は「言われた仕事を普通に終わらせることをゴールとする」という考え方なのか、「お客さんに価値を届けることをゴールとする」という考え方なのか。スタートアップへ応募してきた人たちなので、基本的には後者のスタンスで皆話はするのだが、大企業や受託っぽい働き方に染まっている人だと、意外と前者な感じを受ける人がいたりする。見極めはかなり感覚に頼るところが多くなるのだが、ひとつ挙げるとしたら「憤ってるかどうか」がある。今の会社で本当の意味でお客さんへの価値提供ができてないと感じてる人は、話の中でそのことへの憤りを感じることが多い。そういう人はgoodだ。

コミュニケーション能力は、ビジネスで必要となるような「率直に話し、必要な情報・意識共有を最短のスピードで行いつつ、長期的な関係性構築にも支障を来さない話し方ができるか」をみる。いわゆる誰とでも仲良くなれるみたいな基準ではもちろんない。ここはよくある話なのであまり詳しくは書かないが、よくやるのは、その人がわかって自分がわからないことを質問してみるのと、その人がわからなくて自分がわかる話をしてみることだ。これで大体の能力は計れる。

カルチャーマッチのみてるところ

これはすごく感覚的に今はみている。合うかどうかをみるというよりは、合わない人を見極めるという感じかも。

うちの会社は、かなり部活動的というか、目標に対しては厳しくやりながらも、ワイワイみんなで楽しみながら仕事をしている。仕事そのものを面白がりながら、個々人をプロフェッショナル扱いして、高みをきちんと目指すという社風だ。

こういう社風において「仕事は仕事なので、仕事以外の関わりを持つつもりはない」というタイプや「極力コミュニケーションなく、それぞれの仕事を黙々とみんながこなしてる環境がいい」とか「仕事上の責任は持ちたくないので、言われたことだけやりたい」とか「社内でうまいこと立ち回れてればいい」いうタイプは、致命的に合わない。


ざっと雑に書くとこんな感じか。

面談はやればやるほどセンスのいる仕事だなと思いつつも、これをやれば見極められるなということもだんだん解像度高くわかりつつあるので、機会があればもっと掘り下げて細かく書いてみようかな。


今日の強くなるポイント

各事業タイプにおけるユニットエコノミクスの計算方法と理屈を勉強中!


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